国家結核予防プログラムはこのほど、全国で毎年4000~6000人が新たに薬剤耐性結核に感染していると明らかにした。新たに結核にかかる患者数の2.7%を占めている。薬剤耐性結核患者は多くの地方で発生しているが、結核にかかる患者の数が多く、民間医療機関の発展した場所に集中している。
現在ベトナムではハノイ市、ホーチミン市、メコンデルタ地方カントー市、中部ダナン市、北中部タインホア省の5省市で薬剤耐性結核患者の治療管理プロジェクトが実施されている。2007~2011年のプロジェクト期間中に管理可能な新たな患者の割合は全体の20%に過ぎないとみられている。薬剤耐性結核は適切な管理と治療が実施されなければ、さらに危険な超薬剤耐性結核を引き起こす可能性が高いという。