今月6日から8日にかけて、南中部クアンガイ省の港からズンクアット製油所に原油を送るためのパイプラインを保護する金網フェンスが、周辺住民により破壊される事件が起きた。
このパイプラインは全長約8キロメートルで、同省ビンソン郡ビンチ村を横切る形で通っている。この村の約20世帯の住民は、パイプラインで住居と農地が分断されてしまい、遠回りせざるを得なくなっているとして、くわ、シャベル、ハンマーなどを用いて破壊行為に及んだ。
同製油所建設プロジェクト管理委員会は、パイプライン建設の前に6本の高架橋を設置して住民の便宜を図っていたが、一部住民はこれに賛同していなかった。この事件を受けて、同委員会は地元人民委員会ととともに住民と話し合い、パイプラインと並行する道路を設けることで同意した。しかし一部住民はこの案にも納得せず、フェンスをはずし通行できるようにしたうえで警備員を置くか、または農地を買い上げるよう要求している。