東南部ニントゥアン省人民委員会はこのほど、同省ニンフオック郡のカナ製塩社(ニントゥアン製塩株式会社傘下)が管理する塩田450ヘクタールを回収し、ゾックハム工業団地を建設することを決めた。この決定は、カナ製塩の従業員や親会社の幹部らを困惑させている。
ニントゥアン製塩社のグエン・バン・チュン副社長によると、カナ塩田は1927年にフランスが開拓したもので、生産量は年間約5万トン。同塩田で採れる塩は塩化ナトリウムの含有率が95%以上と高いため、食品や石けん加工などの工業分野で広く使用されており、東南アジア地域で生産される塩の中でも高い評価を受けているという。チュン副社長は「去年、政府はカナ塩田を国の塩田発展計画に組み入れることを決めている。省人民委の回収決定は理解しがたい」と語っている。