ホーチミン市5区第4地区警察は10日、複数の子どもを強制的に働かせていたチュオン・バン・フン(43歳)とチャン・ティ・フオン(51歳)の夫婦の身柄を拘束した。
地元警察はこの数日前、みすぼらしい姿の子どもが路上で寝ているという周辺住民の通報でビック・チャムちゃん(4歳)という女の子を保護していたが、10日昼に父親だといって警察に現れたのがフンだった。しかし、取り調べを受けたフンが父親ではないことを認めたため、フンの自宅を捜索したところ別の3人の子どもが発見された。
フン夫妻はこれら4人の子どもを家族から預かって、毎日午後9時から午前4時までガムや花などを売らせていたことを認めた。子どもたちは毎日10万~30万ドン(約700~2100円)を稼いで、夫妻に渡していた。最も幼いチャムちゃんは2カ月間、8歳のゴックちゃんは3年間も労働を強いられていた。
警察からの連絡を受け、チャムちゃん以外の3人はそれぞれの家族に引き取られ帰宅した。2人の家族は子どもが働かされていたことを知っていたと認めた。なお、チャムちゃんは同市の施設が保護することになった。