ハノイ市を中心に北部の複数の省で急性下痢症の患者が増加している。10月30日までにハノイ市・ハタイ省・ビンフック省の3省市で30人以上が入院した。保健省はこうした事態を受け、防疫対策を徹底するよう指示した。患者の出た家の周辺の消毒や患者と接した人への抗生物質の投与を行なうほか、4つの作業チームを組織して北部各省に派遣、防疫対策の実施状況を検査する。
急性下痢症の原因は、マムトム(エビを塩漬けにして発酵させたペースト状の塩辛)や海鮮サラダなどの生ものや生水などを加熱処理しないまま飲食することだ。保健省では、生ものの飲食を避け、もし家族に急性下痢症患者が出たらすぐに病院で診察を受けるよう呼びかけている。