中部高原地方ラムドン省ドクチョン郡にあるダイニン水力発電所がこのほどダム湖で十分な水量の貯水を行ったところ、周辺のニンザー、フーホイ、タインなどの各村のコーヒー園や畑が水に漬かり、作物が枯れる被害が発生している。
被害が最も大きいニンザー村では、30戸が所有する収穫間近だったコーヒー園が1~1.5メートル浸水した。同村人民委員会によると、これらの地域は本来なら貯水による影響を受けないはずだったが、設計・施工時の測量が正確でなかったため、コーヒー園のほか生活用道路まで水に漬かり陸の孤島状態になっているという。
周辺住民の多くが、郡の各関連機関と投資主体である第6水力発電所プロジェクト管理委員会に対し苦情を申し立てているが、問題解決に向けた積極的な動きはまだ見られない。