中国海南島の南を西に向かっていた熱帯低気圧が8月30日台風5号となり、31日、ベトナム北中部地方に上陸した。この影響によりハティン省内で4人が大雨による洪水で流され死亡、3人が落雷を受け死亡するなど合わせて7人が死亡、少なくとも3人が負傷した。
また農作物への被害も深刻となっている。ハティン省では、省内の堤防が決壊し数千ヘクタールで冠水したほか、エビや魚の養殖網が壊れ、少なくともエビ450万匹と魚50トンが流される被害があった。このほかゲアン省では1万3,000立方米の土砂崩れが発生、タインホア省タインホア市では市内の多くの箇所で60cmまで水に浸かった。