麻薬犯罪捜査警察局は18日、これまで全国50省市で実施した教育現場における麻薬捜査の結果を公表した。それによると、今回の捜査では教員・生徒783人が摘発され、中にはトゥインクアン省にある幼稚園の女性教諭が、勤務後には麻薬密売組織のボスとして、これまでに408kgのアヘンを密売していたケースも公表された。このほかにも、ラオカイ省にある小学校の女性副校長が地域の麻薬密売組織に関わっていたり、フート省では麻薬中毒の男性教員が麻薬密売中に現行犯逮捕されたケースもあった。
地域別摘発件数では、ハノイが190件、ソンラ省が189件、タイグエン省が73件と、ここ数年下火になっていた教員・生徒など教育現場における麻薬使用が、北部地方を中心に再び増加の兆しを見せている。麻薬犯罪捜査警察局では、麻薬汚染が広がっている北部地方と大都市を中心に今後も引き続き取締りを強化する方針。