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ベトナム中部洪水で41人死亡、中南部は27年ぶりの大干ばつ

2004/12/01 16:19 JST配信

 11月29日までの統計によると、台風4号の影響で発生した中部地方の洪水で少なくとも41人が死亡し、7人が行方不明になっている。 死亡者が最も多いのはQuang Nam省で14人、続いてQuang Ngai省で11人となっている。

 またフエ省では森に入り行方不明になっていた19人のうち15人の安全を確認したが、残る4人は依然行方不明となっている。 

 この影響で漁船21隻が沈没するなどの被害を受けたほか、家屋233軒が崩壊、50軒で屋根が飛ばされるなどの被害があった。

 今回特に被害が大きかったQuang Nam省のDai Loc県、Dien Ban県、ホイアン町では同省国境警備隊の医師200名が現地に入り医薬品などの配布を行っているほか、約9000の井戸が冠水した影響で生活水の配給も行なわれている。

 Quang Ngai省でも29日朝、同省のHo Nghia Dung省書記が26日の山崩れで5人が死亡し6日間孤立していたTra Phong村を空軍のヘリコプターで視察したほか、同村に米1トン、テント8張などの援助物資を届けた。

 このほかの地域は、Quang Tri省では29日までに学校が再開したほか、フエ市内の交通もほぼ正常に戻っており、歴史遺産であるグエン朝王宮でもほぼ水が引いている。

 今回の洪水による被害は3000億ドン(19億9000万円)に上ると見られている。

 中部地方では洪水による被害状況が明らかになる一方、中南部のBinh Thuan省では干ばつが深刻になっている。

 29日、Binh Thuan省農業農村開発局が発表したところによると、同省内の広い地域で深刻な水不足が発生し、土地が乾燥するなど農作物に被害を与えている。省内1万6300戸では食糧不足も発生しており緊急な対策が必要となっている。

 これは同地方を襲った27年ぶりの大干ばつで被害額は2200億ドン(約14億6000万円)にも上ると見られており、同省では災害対策費から220億ドン(1億4600万円)を被害者への援助金に当てる計画。

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