ハノイ：弟一家4人惨殺の男を逮捕、土地相続争いが原因か [三面]

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　ハノイ市ダンフオン郡ホンハー村(xa Hong Ha)で1日午前7時半ごろ、実の兄が弟一家を刃物で惨殺するという事件が発生した。残忍な犯行を行ったグエン・バン・ドン容疑者(男・53歳)は事件発生から15分後に警察に逮捕されている。

　ドン容疑者と弟のN・V・Hさん(男性・50歳)は、それぞれ親から相続した土地に建てた隣り合う家に住んでおり、経済的には余裕があるものの、ずっと以前から土地相続をめぐった争いを続けていたという。

　事件当日、同容疑者はキッチンに置いてあった包丁をシャツの中に隠し、弟の家を訪問。まずは門の前でバイクに乗っていた義理の妹(48歳)を包丁で切り付けると、妻を助けるために駆けつけた弟を複数回にわたって刺した。

　その後は庭と家の中に押し入り、恐怖で逃げまどう姪(28歳)、義姪(24歳)、そして義理の孫娘(1歳)を次々と刺していった。Hさんの息子はタイミングよく外に逃げ出して無事だった。

　これまでに刺された5人のうち4人が死亡。重傷を負った義姪は搬送先の病院で現在も集中治療を受けている。事件発生時、複数の村人がなんとか助けようと試みたが、ドン容疑者が包丁を振り回して威嚇したため、何もできず警察の到着を待つしかなかった。

　同容疑者は5人を刺した後、落ち着いた様子で自宅に戻って水を飲み、トイレで感電自殺を図ったが、息子がブレーカーを落としたため、自殺に失敗。同容疑者は警察の取り調べに対し、「弟夫婦だけを殺すつもりだったが、やり始めると興奮して一家全員を刺してしまった」と笑みを浮かべながら供述した。

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