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[三面]

中古スピーカーの500万円、「自称持ち主」の情報は虚偽と発覚

2015/05/19 17:20 JST更新

(C) vnexpress 「自称持ち主」のゴットさん
(C) vnexpress 「自称持ち主」のゴットさん
 ホーチミン市タンビン区で廃品回収をしている女性が2014年3月に中古スピーカーの中から500万円以上の日本紙幣を発見したニュースで、拾い主に所有権が移る期限(2015年4月28日)の直前になって持ち主と名乗り出た女性の提供した情報は虚偽だったことが分かった。  持ち主と名乗り出た女性は、同市ホックモン郡在住のファム・ティー・ゴットさん(40歳)。ゴットさんは2年前、日本で働く夫から古いスピーカーが送られてきたが、スピーカーの中にお金が隠されていたとは知らずに売ってしまったとして、夫に代わりお金の返還を求めている。  ゴットさんは、スピーカーの送り主だという夫との夫婦関係を証明するため、ナイジェリア当局発行の婚姻証明書を警察に提出したが、くだんのお金の合法的な所有者であることを証明する書類は提出できなかった。婚姻証明書には、ゴットさんと南アフリカ国籍のアフォラヤン・カレブさん(48歳)が夫婦関係にあることが記載されているが、ベトナムでの婚姻手続きは行われておらず、ゴットさん夫婦はベトナムでは夫婦として正式に認められていないことになる。  更に警察が捜査を行った結果、カレブさんは2010年、偽造パスポートでベトナムに入国し、架空の企業名を記した労働許可証及び一時滞在許可証で滞在していたことが明らかになった。その後カレブさんは、パスポートの偽造が発覚し、2013年6月に強制送還となっていた。これにより、ゴットさんが提供した情報は虚偽だったことが分かった。  所有者のいない物や所有者の確定できない物の所有権は、落し物として届け出た日から1年が過ぎた時点で拾い主に移ることになっている。ゴットさんが現れたことを受けて警察はお金の保管期間を1か月延長したが、最終的な500万円の扱いについては未だ決着していない。拾い主の女性は13日、同事件を担当しているタンビン区警察に対して抗議する文書を提出している。 

[VNExpress 10:51 (GMT+7) 16/5/2015, A]
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