[三面]
消費者の善意につけこんだCMに批判殺到?病の少年は架空の人物
2012/06/07 08:10 JST更新
(C) Vmexpress |
東南部ビンズオン省のアジアフーズ株式会社が販売するインスタントラーメン「ガウドー」(赤いクマ)のCMが放送されたとき、その内容に多くの消費者が心打たれた。CMには治療費が払えなくなったため、病院を退院させられる小児がん患者の少年「トゥアン君」が登場する。彼の看板は街のいたるところに設置され、見たことがある人も多いはずだ。しかし、CMの彼は全くの架空の人物だった。VNエクスプレスが報じた。
このCMでは、同社のインスタントラーメンを購入すると1袋当たり10ドン(約0.038円)をこうした子どもたちに寄付すると宣伝している。多くの消費者がCMのトゥアン君に同情し、彼のような子どもたちを救えるなら、と同社の商品を買い求めた。しかし、彼が架空の人物だということが分かり、一部の消費者が「このCMはがん患者を商売の道具にしている」と批判の声をあげている。
これに対しては消費者の間でも意見が割れており、「CMでは内容についてフィクションであると明記しており、消費者を騙そうとしているとは言えない」、「実際に病気で苦しむ患者をCMに出すより、俳優が演じたほうが人道的」、「手法はどうであれ、寄付金は確かにがん患者のために使用されてるので問題ない」として、CMを支持する意見も多く挙がっている。
なお、アジアフーズが設立したガウドー基金の寄付金は現在までに16億ドン(約600万円)に上っているという。
[VNExpress, 00:00 (GMT+7) 23/05/2012U]
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。