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ハノイ市裁判所で15日、19年前に犯した殺人の罪で、ホアン・テー・ドゥック被告に懲役42ヶ月の判決が言い渡された。 ドゥックは1987年、高校3年生の時、しばしば暴力を振るわれていた知り合いの男とケンカになり、とっさに友人から手渡された包丁で相手を刺し、そのまま逃走した。男は翌日死亡したため、殺人犯となったドゥックは、父親の手配でハノイからホーチミン市へと移り住み、父親や兄の手助けで名前を変えて、新しい土地で生活を始めた。そして交通運輸大学に合格した彼は、その後交通運輸省傘下の企業に就職、2003年には橋梁設計部長にまで昇進した。さらに多くの設計・工事に貢献した功績が称えられ、交通運輸省や会社から表彰も受けていた。 法廷で罪を認め、はっきりとした口調で自らの過去を振り返ったドゥック被告は、「良心が痛み、何度も自首しようと考えたが、自分に打ち勝つことができなかった。私にはただ、学業に専念し、まじめに働くことしかできなかったのです」と述べた。彼は自分の過去が明らかになることを恐れ、できるだけ公の場に顔を出すことを避けていたが、ついに今年3月、警察はドゥックの正体を突き止めた。 逮捕後、ドゥックの家族は被害者の遺族に1億ドン(約73万円)の補償金を支払い、遺族は公安に対して被告の減刑を求める手紙を送った。ドゥックは犯行後の功績や人柄から情状酌量が認められ、また犯行当時17歳未満であったことから、判決は検察の求刑(懲役7~8年)の半分以下となった。
[2006年9月15日 VnExpress]
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