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クアンナム省タンビン郡ビンフック村(xa Binh Phuc, huyen Thang Binh)のとある民家は、1か月以上前から正門の前に塀が建設され、出入口を塞がれている。
この民家はT・V・Vさん(男性)夫婦が所有しているもので、塀を建設したのは隣人のN・Tさん(男性)だ。塀は、長さ約15m、高さ約2.5mで、7本のコンクリート柱で堅固に建てられている。
Vさん夫婦は3年前、正門が表通りに向く形でこの家を建て直したが、表通りとこの家の間にTさん一家の土地があるため、最近まではこの土地を借りて表通りに出ていた。ただし、家の脇にある路地を通ってVさん夫婦の所有する区画に出入りすることもでき、家を建て直す前はこの路地を使っていたという。
Tさん一家は以前、Vさん夫婦に土地を売ることに同意していたが、Vさん側はTさん側が提示する価格が高すぎるとして購入しなかったにもかかわらず、この土地に喫茶店を建設するなどして占有を続け、さらにフェイスブック(Facebook)にTさん一家の悪口を書き込んでいた。
Vさんの行動に腹を立てたTさんは、占有を阻止するため、Vさんの家の正門の前に塀を建設することにした。Tさんは「隣人同士は仲良くすべきだと分かっているが、今になってVさんが謝罪したとしても土地は売却しない」と語った。
塀で正門を塞がれてしまったVさん一家だが、世間からは同情を得るどころか、「欲張りすぎる」「恥知らず」など批判が相次いでいる。ベトナムでは表通りに面した土地は商売に適しているため、路地の地価を大きく上回るのが通例となっている。