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北中部地方ゲアン省イエンタイン郡ハウタイン村(xa Hau Thanh, huyen Yen Thanh)のダムで11歳の少女が溺死した状態で見つかった事件で、同郡警察は6日、少女の父方の祖母を殺人容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、ファム・ティ・フオン容疑者(64歳、同村在住)。同容疑者は、幼い頃から自分の手で育ててきた孫娘のN・T・Tさん(11歳)をダムに突き落として殺害した疑いが持たれている。
警察の調べによると、Tさんは事件当日の3日午後、電動自転車に乗って外出し、友人の誕生日パーティーに参加。その帰り道で自転車に乗った祖母と偶然出くわした。「ダムで水浴びがしたい」という祖母の願いを聞いたTさんは祖母を電動自転車に乗せて村内のダムに向かった。
しかし、ダムに向かう途中で2人は言い争いになり、これが犯行の引き金となった。また、Tさんの父親は長い間、南部で出稼ぎしており、子供の世話は祖父母に任せっきりだった。父親は最近になって実家に戻ってきたが、親孝行もせず酷い態度を取っており、祖父母に対する口の利き方も悪かったという。
言い争いの中で、孫娘の態度に我慢が出来なくなった同容疑者は、日頃から溜まっていた怒りの矛先を孫娘に向けてダムでの殺害を図った。同容疑者は「背中を洗い流してほしい」と頼んだ後、泳げない孫娘をダムに突き落とし溺死させた。その後、同容疑者は7時ごろに帰宅すると、「ハノイ市に出稼ぎに行く」と言って長距離バスに乗って家を出た。
Tさんの遺体は5日、ダム湖で村民によって発見された。村道の脇にある民家の監視カメラからも、同容疑者とTさんが事件当日に電動自転車に同乗している姿が確認された。同容疑者は取り調べで犯行を認めている。