中部高原地方ラムドン省バオロック市で段ボール箱に入れられたベトナム投資開発銀行(BIDV)バオロック支店警備員チャン・トゥアンさん(29歳)の遺体が発見された事件(※関連ニュース参照)で、バオロック市警察は23日、メコンデルタ住宅開発銀行(MHB)バオロック支店警備員のグエン・フイ・チャン容疑者(31歳・男)を殺人の疑いで逮捕した。
チャン容疑者は警察の取り調べに対し、トゥアンさんとの間でサッカー賭博の負け金支払いについてトラブルとなり、トゥアンさんを殺害したことを認めている。供述によると、20日午前8時ごろ、トゥアンさんがチャン容疑者の勤務先の銀行に出向いて話しあった際、同容疑者はトゥアンさんを殺害し、死体を同銀行の地下室に隠した。このトラブルのことを知っているトゥアンさんの同僚チュオン・タットさんから事件が発覚することを恐れた同容疑者は同日正午ごろ、催涙ガス銃を隠し持ってタットさんと会い、催涙弾を撃って殺害を試みた。しかしタットさんは幸い命を取り留めた。
その後チャン容疑者は勤務先の銀行に戻り、同日午後9時ごろトゥアンさんの死体を段ボール箱に入れて路上に捨てた。同容疑者は逮捕されるまで通常の勤務についていた。