南中部フーイエン省ソンカウ町スアンハイ村在住の漁師グエン・チョンさん(60歳)は4日早朝、息子2人と近くの海に漁に出かけた際、体長5メートル、重さ約1トンのサメの捕獲に成功した。スアンハイ村は、今年1月遊泳中にサメにかまれた人の出た南中部ビンディン省クイニョン市に隣接している。
ニャチャン海洋学研究所のボー・シー・トゥアン副所長は、捕獲されたサメはネズミザメ科のホオジロザメだが、「大きさから見て、1月に人を襲ったサメそのものではないだろう」と語った。同研究所は今後の研究のためにこのサメを丸ごと買い取りたいとチョンさんに交渉、いったん交渉は成立したが、サメの歯がなくなっていたため研究所は買い取りを撤回した。
チョンさんはその後サメの肉を売却しようとしたが、「あの肉は死んだクジラの肉」と悪意のあるうわさを流され、誰も買う人がいない事態となったため、結局廃棄処分することになった。