南中部ビンディン省クイニョン市の海岸では9日の1日だけで、遊泳中の3人が腕や脚を巨大な魚にかまれて重傷を負う事故が起きている。その後の調べで、昨年7月18日からこれまでに同市の児童公園からゲンラン国家名勝地区にかけての海岸で9人が同様の被害に遭っていたことが分かった。被害者の多くは夕方、岸から10~150メートルの地点を遊泳中にかまれたと話している。
ニャチャン海洋学研究所は、被害者のかまれた跡の歯型からこの魚をサメの一種と断定したものの、どの種類かは実際に捕獲してみないと分からないとしている。一方地元の漁民は「サメなら何度も見ている。人をかんだのは子どものサメだろう。親のサメなら命がなかったはず」と語った。地元当局は沖合いに巡視船を配置して警戒を強めている。