東南部ビントゥアン省人民裁判所はこのほど、同僚の飲み物に殺虫剤を混入させて殺害を謀った同省ハムトゥアンナム郡ハムミー村在住のラ・ティ・ノー被告(女)に禁固4年の判決を出した。
ノー被告は、同じ会社に勤める女性タムさんが仕事を怠けているにもかかわらず自分と同額の給料をもらっていることに不満をつのらせ、タムさんの飲み物に殺虫剤を混入させて毒殺することを計画。2008年8月22日、ノー被告はタムさんが持参していた飲み物の瓶に用意した農薬を流し込んだ。同日午後、やはり同じ会社の社員であるタムさんの娘が母親の飲み物を一口飲んだところ、殺虫剤の臭いに気が付き吐き出した。タムさんの娘は病院に救急搬送されたため命に別状はなかった。
地元警察は翌23日ノー被告を逮捕し、会社近くに捨てられていたプラスチック容器を押収した。残された飲み物の分析結果によると、ノー被告が用意した殺虫剤は致死量に達するものだったという。
しかし今回の犯行では死者が出なかったこと、ノー被告が初犯であったこと、犯行を認め反省していることなどが酌量され、検察側の求刑していた禁固7~15年より軽い量刑が言い渡された。