ハノイ市警察は10日、身代金目的で誘拐した少年を殺害した容疑で北部バクザン省在住のグエン・チョン・ト(29歳・男)を緊急逮捕した。
前日の9日夜、ハノイ市在住のチャン・バン・タインさんは、犯人から「息子のコン君(13歳)を誘拐した。返して欲しければ3億5000万ドン(約180万円)用意しろ」との脅迫電話を受けたことを警察に通報した。その後、数回の電話交渉で身代金は1億5000万ドン(約80万円)とすることで合意した。タインさんが犯人の指定どおり10日午前2時ごろロンビエン区のゴックラム庭園に出向いたところ、ト容疑者は金を受け取りに姿を見せたがすぐに現場に潜んでいた警察官に取り押さえられた。
ト容疑者は取り調べに対し、9日午後5時ごろ学校の前でコン君に声をかけ、人けのない場所で拘束しようとしたが、激しく抵抗されたため殺害し遺体をドゥオン川に捨てたと供述している。同容疑者はコン君殺害後まもなくコン君の携帯電話を売って換金していた。同容疑者はまた、以前タインさんの近所の家で働いていたとき、コン君の誘拐計画を思いついたと話している。