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[政治]

越中首脳会談、友好関係の継続と国防政策堅持を確認

2024/08/20 06:47 JST更新

(C)Tin Tuc
(C)Tin Tuc
 中国を公式訪問中のトー・ラム書記長 兼 国家主席は19日、中国の習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席との首脳会談に臨んだ。両首脳は、両国最高指導者による一連の公式訪問で、両国関係が一層深まっているとの共通認識を示した。

 今回の公式訪問は、ラム氏にとって書記長就任後初の外遊。両国最高指導者同士の訪問としては、故グエン・フー・チョン書記長が2022年に中国を、習総書記が2023年にベトナムをそれぞれ公式訪問している。

 習氏は会談で、ラム氏が初の外遊先に中国を選んだことは、越中関係を最重要視してしている証だとして歓迎。中国もベトナムを外交政策の優先事項とし、党によるベトナムの指導と社会主義建設を支援することを確認した。

 ラム氏は盛大な歓迎に謝辞を述べ、ベトナムが常に越中関係を最優先事項としていることを強調。今後も中国との友好関係を育み、包括的・戦略的協力パートナーシップと中越運命共同体の構築を促進することを望んだ。また同氏は、社会経済開発や党建設、腐敗防止、国防・安全保障、対外活動などに関するベトナムの近況を報告した。

 さらにラム氏は、世界情勢が複雑化する中、ベトナムが独立・自主・平和・協力・発展に向けた外交政策を維持し、外交関係の多様化と多国間化を推進すると述べ、「4つのノー」の政策(◇軍事同盟に参加しない、◇第三国に対抗するために他国と協力しない、◇他国がベトナムに軍事基地を設置する、または第三国に対抗する目的でベトナム領土を使用することを認めない、◇国際関係において武力行使、または武力行使の脅迫をしない)を堅持していくとした。

 このほか両首脳は、あらゆる分野での実質的な協力の有効性を高め、海上の平和と安定を維持し、両国関係を健全かつ安定的に発展させていくための主要な方向性について議論。ハイレベル訪問を維持しつつ、「一帯一路」と「2つの回廊と一帯」を連結させ、鉄道・道路インフラ接続やサプライチェーンを強化するとともに、国防・安全保障、経済・貿易・投資分野の協力促進を継続することで一致した。

 海洋問題に関しては、両国指導者の間で合意に至った共通認識を十分に履行し、意見の相違をより適切に管理し解決するために努力することで合意した。なお、会談後には両首脳立会いのもと、党学校、農産物の輸出入、報道・メディア、医療、インフラ、経済貿易、産業、銀行など多岐にわたる協力文書が締結された。 

[Bao Tin Tuc 16:00 19/08/2024 U]
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