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- チン首相、議論のセッションでスピーチ
- 貧困削減に成功したベトナムの成果を発表
- ベトナムの経験から得た3つの教訓を共有
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ブラジルのリオデジャネイロで開催された「金融・世界経済に関する首脳会合(G20サミット)」で現地時間18日、「飢餓と貧困に対するグローバル・アライアンス(Global Alliance Against Hunger and Poverty)」が発足し、ベトナムも参加した。
ファム・ミン・チン首相は議論のセッションで行ったスピーチの中で、貧困削減の成功モデルとしてのベトナムの成果を取り上げた。約40年間の戦争と約30年間にも及ぶ制裁措置の影響により、深刻な荒廃を経験し、貧しい後進国となったベトナムは、1986年にスタートしたドイモイ(刷新)政策と共に、多面的かつ包括的な貧困削減政策を実施してきたことが功を奏し、貧困世帯率は1990年代初頭の58%以上から2024年には1.9%にまで低下した。
首相はこれを踏まえ、飢餓撲滅と貧困削減におけるベトナムの経験から得た3つの教訓を共有した。3つの教訓は以下の通り。
◇単純な経済成長を追求する目的で社会安全保障や環境を犠牲にしないこと。
◇食糧安全保障を特に重視し、農業を国の経済の柱と位置づけること。
◇人間を主体とし、人間への投資を優先し、科学技術・イノベーションに関わる質の高い人材を育成すること。
また、首相は、◇平和・安定・協力・発展を確保・推進し、科学技術や開発問題、特に貿易・農業・食糧安全保障を政治化しないこと、◇世界の農業と食料システムの効率化、適応力の向上、気候変動対応能力の向上を図ることなど、包括的な飢餓撲滅・貧困削減を実施する上で肝心な事項を確保することの必要性を主張した。
首相は、ベトナムが食料安全保障などを含む飢餓撲滅と貧困削減において、G20諸国をはじめとする世界各国や国際組織などと連携する用意があると述べた。