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- アリコ株51%取得契約締結、連結子会社化
- アリコの既存工場で業務用冷蔵庫を生産へ
- ホシザキとして初の東南アジア生産拠点
総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社(愛知県豊明市)は19日、産業用冷蔵・食品加工設備製造販売会社の地場アジア・リフリジレーション・インダストリー(ASIA REFRIGERATION INDUSTRY=ARICO=アリコ、ホーチミン市)の株式51%を取得する契約を締結した。
株式取得は、ホシザキの連結子会社で東南アジアの地域統括会社であるホシザキ・サウスイーストアジア・ホールディングス(HOSHIZAKI SOUTHEAST ASIA HOLDINGS、シンガポール)およびホシザキ・ベトナム(HOSHIZAKI VIETNAM、ホーチミン市)を通じて2025年2月末に実施する予定だ。株式取得後、アリコはホシザキの連結子会社となる。
アリコは、ベトナムの大手空調・電気設備工事会社である冷蔵技術[SRF](SEAREFICO)の子会社で、2007年にSRFの産業用冷蔵事業を分離し設立された。物流、製薬、飲食業、食品加工業など幅広い産業に、コールドチェーン向けの産業用冷蔵システムなどの設備・ソリューションを提供している。
連結子会社化の後、ホシザキはアリコへ投資を行い、2026年前半を目途に、アリコのホーチミン市の既存工場内においてホシザキブランドの業務用冷蔵庫の生産を開始する予定だ。これは、ホシザキとして初めての東南アジアでの生産拠点となる。
アリコの市場知識・コールドチェーン関連機器製造技術と、ホシザキの業務用冷蔵庫の開発・生産技術の融合により、高品質製品の提供、納期短縮、特注機対応力強化、輸送費の削減を実現する。アリコからの製品出荷はベトナムから開始し、その後は東南アジア域内へ広げていく。
ホシザキは、今回の株式取得により、東南アジアでの製造基盤を強化し、さらなる事業拡大を目指す。