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ベトナムでは急速に高齢化が進んでいるが、高齢者向けの商品・サービスは充実しているとはいえない状況だ。携帯電話もまた、その一つである。16日付ICTニュースが報じた。 ベトナムで販売されているシニア向けの携帯電話は販売台数、機種共に非常に限られている。また、これらを”レア商品”として買い求める若者もいるため、本来の使い手たちが購入するのが一層難しくなっているという。 シニア向けの携帯電話は現在、ビナフォンとモビフォンが2社が取り扱っている。機種は中国のZTE社が製造する「Alo S202」や「Ring 3000」など。これらのシニア向け機種は、高齢者が使い易いようにボタンが大きくなっており、ベトナム語による表示・入力が出来るほか、FMラジオなどの機能も付いている。但し、ボタンが大きい分、画面が極端に小さくなりデザイン性に欠ける。 国内で携帯電話を取扱う企業は、ビジネスマンや若者に特化した市場戦略を打ち出し、ファッション性の優れた製品やスマートフォンなどの販売に注力し、シニア向け携帯電話は重要視されていないのが現状だ。 かつて農村地帯の生活では、家々の距離が近く電話など必要無かった。一言大声で呼びかければ、直ぐに聞こえて、顔を出したのものだ。一方現在は何をするのにも電話が要る。それは高齢者にとっても同じことだ。
[Le My, ICT, 09:40 (GMT+7) 16/9/2011 U]
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