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このところホーチミン市内の公園の池などで、ネズミの耳のような形をした外来種の水草、オオサンショウモが確認されている。一見無害に見えるこの浮き草だが、実は水環境の破壊やマラリアなどの病気を引き起こす可能性があるとして、関係者らが危機感を募らせている。 オオサンショウモは南米原産で、日本では観賞用として輸入・販売されているが、野生化すると害草になる恐れがあることから、「要注意外来生物」にも指定されている。成育が非常に速く、カーペット状に広がって水面を覆い、その厚さは60センチに達する場合もあるという。また酸素要求量が大きいため、水中の酸素量を著しく減少させる。こうしたことから、大量に繁茂して水路の排水口を塞いだり、水田や養魚場に悪影響を与えるほか、水環境を悪化させ、デング熱、マラリア、脳炎などの伝染病の発生率を高める危険性もあるのだ。 対策としては、まず観賞用としてオオサンショウモを扱う企業や消費者は、絶対に野外に放出せず、処分する場合はビニール袋に入れるか土に埋めるなど適切な方法をとる必要がある。また、湿地や湖を有する国立公園や自然保護区に早急に注意を促すことも重要だ。
[2006年10月25日 Tuoi Tre紙 電子版]
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