ハノイ医科大学寄生虫部門主任のグエン・バン・デー博士によると、最近国内で広東住血線虫(Angiostrongylus)に起因する疾病である好酸球性髄膜脳炎の発症例が増加傾向にあるという。
1995~2000年にかけての期間の発症例は全国で15人だったが、今年は1~10月の期間に5人の患者が出ている。患者のほとんどは0~15歳の子どもで、ハノイ市だけで5人の子どもがこの病気にかかっている。
ヒトへの感染は寄生虫の幼虫の経口摂取による。感染すると、発熱、激しい頭痛、吐き気、知覚異常などの症状を起こす。感染を予防するには、生のまま野菜・貝・エビ・カニなどを食べないこと、食事前や土に触れた後にせっけんを使ってよく手を洗うことが効果的だという。