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トーキョーワンダーサイト本郷で現在開催中の「アートの課題 2012 in the AIR」展では、ベトナム人アーティストのディン・Q・リー氏をはじめとする、アジアの3アーティストによる新作が展示されている。
「アートの課題」は2007年にシンポジウムを開催して以来、トーキョーワンダーサイトが継続的に開催しているプロジェクト。世界各地からアートセンターのディレクターやアーティストを招き、◇文化多様性、◇新しいアートセンターの活動、◇新たな公共性をメインテーマに、展覧会、レクチャー、ラウンドテーブルを通してアートや創造的活動について意見を交わしてきた。
リー氏は今回、東北、東京、広島、それぞれの被災と復興の姿を写した写真を編み込んだフォトコラージュ作品を展示。異なるイメージの大判写真を実際に切って織り込んだ作品は、平面の写真作品とは違った質感と立体感がある。
リー氏は1968年北中部ハティン省生まれ、ホーチミン市在住。1978年にクメール・ルージュが故郷の町に侵攻した際、家族でタイに避難。その後、米国に移住。カリフォルニア大学サンタバーバラ校にて芸術の学士号を取得後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツにてMFAを取得した。リー氏は、写真・立体作品、ビデオ作品を通して、戦争や移民の問題に取り組んでいる。
同展覧会ではこの他、チャン・ヨンヘ重工業(韓国/米国のアーティストユニット)、ウィット・ピムカンチャナポン(タイ)ら、アジアを代表する3組による新作を展示している。
展覧会の概要
会場:トーキョーワンダーサイト本郷(東京都文京区本郷2丁目4-16)
会期:2012年9月21日(金)~2012年11月25日(日)
休館日:11月19日(月)
時間:11:00~19:00
入場料:無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
パートナー機関:サン・アート(ベトナム)
[2012年11月13日 ベトジョーニュースU]
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