越僑アクション俳優の総合格闘技道場、違法な大会開催で立入検査 [エンタメ]

　ホーチミン市文化スポーツ局は20日、同市警察と協力し、越僑でアクション俳優のジョニー・チー・グエン(Johnny Tri Nguyen)が運営するリエンフォン道場(Lien Phong Training Center、ニャベー郡フオックキエン村レーバンルオン通り101/29/15番地)を立ち入り検査した。　同道場は、危険を伴う総合格闘技の試合にも関わらず出場者の安全確保を十分に行わず、開催委員会を発足せず、管轄官庁にも報告していなかったとして、同局及び警察は開催中の大会「2015年度総合格闘技選手権(MMA Warriors Tournaments)」を一時中止とした。同大会は、準決勝の一部試合まで終わっている。　ジョニー・チー・グエンは、「大会を盛り上げるため『選手権』と呼ぶものの、他の武道のように帯を取ることが目的の試合に過ぎない。試合の観覧チケットは販売しておらず、見学または1日体験入門で20万VND(約1080円)を徴収するだけ」と陳情した。　この道場は、自然に囲まれた2000m2の敷地内に位置し、練習場のほか、宿泊施設や農園がある。毎日、大人向け2クラスと子供向け1クラスの3クラスを開いており、約100人の練習生を抱えている。　ジョニー・チー・グエンは1974年生まれの41歳で、格闘技に強いアクション俳優として知られている。幼い頃に家族と共に米国へ移住した彼は、少年時代から格闘技を練習し、米国の武術太極拳代表として世界武術太極拳選手権に出場した経験もある。スパイダーマン2(Spider-Man 2)などのハリウッド映画にスタントマンとして参加しているほか、国内外の数々の映画にも出演している。

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