ミュージカル「ミス・サイゴン」、越僑女性歌手が主役に抜擢 [エンタメ]

（C）VOV、キム役のグエン・タイン・ヒエんさん(右)

　ハンガリーで18日から上演されるミュージカル「ミス・サイゴン」の主人公キム役に、越僑女性歌手のグエン・タイン・ヒエンさん(21歳)が抜擢された。1989年の初演以来、世界中で上演されているミス・サイゴンの主役にベトナム系女性が起用されるのは初めて。　グエン・タイン・ヒエンさんは、ハンガリーで暮らすベトナム人の家庭で生まれ育った。14歳の時に参加したテレビの歌手オーディション番組で6位に入賞。その後歌手になり、ハンガリー国内の音楽部門の複数の賞を受賞した。2013年秋には、ボストンのバークリー音楽大学への入学を果たしている。　ミス・サイゴンは、ベトナム戦争終盤を迎える中で出会ったベトナム人少女キムと米兵クリスの悲恋の物語。2人はサイゴン陥落の混乱で生き別れになる。キムはクリスの子供を身ごもり、一方のクリスはキムのことを気にかけながらも別の女性と結婚する･･･。　このミュージカルは世界28か国で15か国語に訳されて上演され、3500万人が鑑賞している。また、これまでにロンドン、ニューヨーク、パリ、東京、ソウル、ブダペスト、シドニーなどでの上演で、40以上の賞を受賞している。

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