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[エンタメ]

ベトナムドラマ制作秘話:ラブシーンは楽じゃない

2005/12/28 18:30 JST更新

 最近のベトナムドラマ・映画では、ラブシーンを目にする機会が増えている。中には見ている人の度肝を抜くような濃厚なラブシーンもある。ラブシーンは登場人物の葛藤を描く上で、重要なシーンの1つとなっているが、その舞台裏では演じている役者だけではなく、周りの製作スタッフも同様に神経質になっている。  「ラブシーン」の撮影は役者の気分を高めさせるために、高級ホテルの1室や別荘などを貸しきり、必要最低限の人数で撮影する場合が多いが、ドラマ「Song trong so hai」の撮影は年中乾燥しているニントゥアン省で、外気温が40度を超える中で行われた。フー・フックさんとマイ・フンさんに最初は水を噴きつけて「汗」に見せていたが、途中からは偽の「汗」が必要ないほどにまで2人は汗をかいていたそうだ。  「De muon」の撮影で、チー・バオさんとハー・キエウ・アインさんはドラマの中で1分にも満たないシーンのために、明かりもクーラーもない状態で朝8時から夜10時まで待った後に、カメラが1台しかなかったために、1つシーンを撮り終わるごとに、時には数時間、カメラの再セッティングをそのままの姿勢で待っていたそうだ。少し動いただけでも撮影は最初からやり直しとなるため、朝5時に撮影が終わったときには、2人はかなり疲れ果てていたそうだ。  役者は良い作品を作り上げようと必死であるが、時には心無いものによる中傷行為の被害者となることもある。ドラマ「Luc Van Tien」の中では、ハー・キエウ・アインさんとミー・ウエンさんが水浴びをするシーンを撮影したが、その時の写真がネット上にばら撒かれたこともある。製作会社はこういった役者の名誉を傷つけうる行為を徹底して防がなくてはならない。 

[2005年12月21日 Nguoi lao dong紙]
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