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Dannaは、バンドの日越の楽曲のアレンジについてこう語る。「ハーモニーは日本っぽく、メロディ展開はベトナムっぽくしています。それと、日本の力強いビートと、ベトナムのロックのスタイルからもインスピレーションを得ています。肝心なのは、日本っぽさとベトナムっぽいメロディを保ちつつ、わざとらしくなく自然に聴けるようにすることなんです」。
商業音楽に流れることなく好きなことをやる。それが、KURROCKが自分たちの情熱を追い求めるやり方だ。そのため、KURROCKは自分たちの音楽を聴いてくれるファンを愛し、大事にしている。
バンドの活動の中で印象に残っていることは何かと尋ねられると、ベースのSangはある思い出を語ってくれた。「それまでは10人くらいしかお客さんがいなかったのに、あるとき25人ほども集まってくれたんです。日本人もベトナム人も、色んなところから来てくれて。とてもありがたく、自分が音楽をやっていくモチベーションになりました」。
KURROCKは5月に2ndシングル「疼(Lanh)」を発表した。今年は10曲を収録したデビューアルバムも発表する。「日本で活動するベトナムのバンドならではのスタイルを作りたい」という、KURROCKの願いを叶えた作品になる。