(C) ミュージック・シェアリング、2006年・ベトナムでの活動 写真の拡大. |
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世界的ヴァイオリニストで国連ピースメッセンジャーにも就任している五嶋みどり氏が、12月18日から27日にかけてハノイ市とホーチミン市を中心に学校や病院などを訪問し、子どもたちに生の演奏を届ける活動を実施している。
これは、五嶋みどりの主宰する認定NPO法人ミュージック・シェアリングの非営利・非政治的活動「インターナショナル・コミュニティー・エンゲージメント・プログラム(ICEP)」の1つ。毎年12月後半に実施するこのICEPでは、西洋のクラシック音楽に触れる機会の少ないアジアの人々に生演奏を届けている。
今年は、ICEPカルテット(弦楽四重奏団)がベトナムの人々と音楽を通じて交流する。訪問先は、学校、音楽学校、孤児院、病院、特別支援学校、ハンセン病村やホーチミン共産青年同盟(青年団)など。国連の国際農業開発基金(IFAD)の協力を得て、東北部地方トゥエンクアン省にあるIFADのプロジェクト対象地域も訪問する。
NPO法人ミュージック・シェアリングは、1992年に五嶋みどり氏によって設立され、天災、病気、地理的制約、経済的事情などの理由で社会的に弱い立場に置かれている人々へ本物の音楽を届ける活動を続けている。
毎年ICEPには五嶋みどり氏が若手演奏家とカルテットを結成して臨んでおり、厳しいオーディションを経て、タチアナ・ルース氏(ヴァイオリン)、シャーロット・マリン氏(ヴィオラ)、アラン・トダ-アンバラス氏(チェロ)の3人が今年のメンバーに決定した。このメンバーは、2019年6月に日本で開催される「ICEP活動報告コンサート」にも出演する。
ICEPの活動の様子