サイゴン川のレストラン船「エリサ」が競売に、営業は継続 [経済]

　ホーチミン市財産競売サービスセンターは4月18日に、ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク＝Agribank)サイゴン支店がハオフイ貿易社に対して有する債権の担保を競売にかける予定だ。

　担保になっているのは、同市交通運輸局が2012年10月24日付けで登録証明書を発行した内陸水路船舶で国内最大のレストラン船「エリサ(Elisa)」だ。

　エリサはハオフイ貿易社が所有し、サイゴン港で水上レストランとして使用している。ただし埠頭に係留されており移動しない。エリサには、屋外や屋内、宴会場、VIPルームなどにレストランが配置され、収容人数は1000人に上る。船はバオティン社によって2007年に建造された。全長44.29m、幅16m、高さ3.5m。

　ハオフイ貿易社は2005年に資本金600億VND(約3億5500万円)で設立された。アグリバンクのハオフイ貿易社に対する債権額は2月28日時点で約1340億VND(約7億9300万円)。うち元本が598億VND(約3億5400万円)、利息が741億VND(約4億3800万円)となっている。

　ハオフイ貿易社は、エリサのレストランサービスを今後も続けるとし、南部解放記念日(4月30日)には花火鑑賞ディナーショーを開催すると発表している。

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