中国の吉利汽車、ベトナム市場参入で3モデル発表 [経済]

　中国の自動車大手の吉利汽車(ジーリー＝Geely Automobile)は、ベトナム市場に正式参入し、「クールレイ(Coolray)」、「モンジャロ(Monjaro)」、「EX5」の3車種を発表した。

　「クールレイ」はBクラスのスポーツ用多目的車(SUV)で、排気量1.5Lのターボガソリンエンジンを搭載し、最大出力177馬力、最大トルク255Nmとなる。7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を装備し、0～100km/hを7.9秒で加速することが可能となる。

　同車種は「スタンダード(Standard)」、「プレミアム(Premium)」、「フラッグシップ(Flagship)」の3つのバージョンが用意され、保証期間は5年または15万kmとなっている。

　「モンジャロ」は、全長4770mm、全幅1895mm、全高1689mm、ホイールベースは2845mmで、最大出力238馬力、350Nmの最大トルクを持つエンジンと4WD(四輪駆動)システムを搭載している。IMAXディスプレイ、パノラマルーフ、アダプティブ・クルーズ・コントロールやレーンキープアシストなどの先進的な運転支援システムを装備している。

　電気自動車(EV)「EX5」は、218馬力、320Nmの最大トルクを出力する。バッテリー容量は60.2kWhで、航続距離は430km。0～100km/hを6.9秒で加速し、最高速度は175km/hとなる。さらに、最新の運転支援機能と急速充電システムを装備している。

　また、吉利汽車はベトナム国内の販売ネットワークの拡大計画も発表した。現時点で全国に販売代理店15か所とショールーム15か所を展開しており、2025年末までに販売代理店を50か所に拡大することを目標としている。

　さらに吉利汽車は、自動車・バイク小売大手タスコ[HUT](Tasco)の子会社で、自動車販売を手掛けるタスコオート(Tasco Auto)とベトナムでの自動車組立工場建設案件を進めており、2026年に稼働を開始する予定だ。

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