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[経済]

ハイフォン:南部沿岸経済区内で自由貿易区を開発へ、面積1000ha

2025/03/06 17:56 JST更新

(C) laodong
(C) laodong
 北部紅河デルタ地方ハイフォン市の市南部沿岸経済区の設立に関する2024年12月4日付け首相決定第1511号/QD-TTgによると、市南東部に設立する経済区は、ハイテク産業、物流サービス、スマートシティ、エコツーリズム、そして次世代の自由貿易区を柱とする国際的な複合経済区となる。

 同経済区は、◇ドーソン区(quan Do Son)、◇アンラオ郡(huyen An Lao)、◇キエントゥイ郡(huyen Kien Thuy)、◇ティエンラン郡(huyen Tien Lang)、◇ビンバオ郡(huyen Vinh Bao)の面積2万haの用地に跨る。

 計画によると、同経済区内には、全長12kmに及ぶ港湾(面積3000ha以上)、大規模な工業用地(同4000ha)、都市用地(同1800ha)、自由貿易区(同1000ha)などが含まれる。

 2030年までの投資総額は80億USD(約1兆2000億円)を見込んでおり、2040年までに400億USD(約6兆円)の投資誘致、貿易額700億USD(約10兆4000億円)、40万人の雇用創出、50万人の居住を目指す。

 次世代の自由貿易区の開発は、同市の発展戦略の一環として推進される。ハイフォン市は、北部経済の成長エンジンとしての役割を担い、中国とベトナム全土を結ぶ経済回廊の要衝となることが期待されている。その地理的優位性を活かしながら、投資環境の透明性と利便性を高め、戦略的投資家や多国籍企業の誘致を促進する狙いだ。

 さらに、同市は自由貿易区を含む経済区の開発と並行し、ラックフエン国際港に隣接するスアンカウ工業団地・非関税区の構築を加速させている。総面積は752haで、うち369haが工業生産エリア、173haが倉庫・ロジスティクスサービスエリアとなる。工業・港湾・ロジスティクスが一体化したエコシステムを構築することで、地域の輸出入活動の強化を目指す。

 交通インフラ、国際港、空港、物流網といった強固な基盤を備えたハイフォン市は、次世代の自由貿易区の成功に向けた十分な条件を満たしており、北部、ひいてはベトナム全体の経済成長を牽引する強力な推進力となることが期待されている。 

[Lao Dong 10:15 04/03/2025 / Reatimes 13:27 04/03/2025, A]
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