ホーチミン、メトロ1号線駅付近のマンション価格高騰 [経済]

　国内初の地下鉄として12月下旬に開通したホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン～スオイティエン間)の影響により、メトロ沿線のマンションの価格が高騰している。

　英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)によると、ベンタイン駅やアンフー駅、タオディエン駅など、中心部の駅、または中心部に近い駅の付近に立地する中古マンションの1m2当たりの価格はおおむね7000万～1億2000万VND(約43万5000～75万円)となっている。

　同市直轄トゥードゥック市のマンション「マステリ・タオディエン(Masteri Thao Dien)」の1m2当たりの価格は2019年から+57～67％上昇し、8400万～1億2000万VND(約52万～75万円)となっている。「ザ・ナッシム(The Nassim)」や「ゲートウェイ・タオディエン(Gateway Thao Dien)」も同期間に価格が+24～42％上昇した。

　中心部から離れた駅の付近に立地するマンションでも、1m2当たりの価格は5500万～7000万VND(約34万～43万5000円)となっている。

　中古マンションだけでなく、建設中または建設予定のマンションの販売価格も高水準に設定されている。ラックチエック駅に近いマンション案件「マステライズ・グランドビュー(Masterise Grand View)」は1m2当たり1億1000万～1億5000万VND(約68万～93万円)と提示されている。

　サヴィルズ・ベトナムが2024年10～12月に発表したところによると、ハノイ市でも同市メトロ3号線(ニョン～ハノイ駅区間)が走るカウザイ区の各駅から半径500m圏内のマンションの平均価格が、2023年7～9月から2024年7～9月までの期間に+40％余り上昇した。メトロ3号線は2024年8月に高架区間の商業運転が始まった。

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