フランクミュラー、ホーチミンに国内初の旗艦店オープン [経済]

（C）Dau Tu

　スイスの高級腕時計メーカーであるフランクミュラー(Franck Muller)は、ベトナム国内の高級ブランド市場で大きなシェアを占めるパンパシフィックグループ(IPPG)傘下のDAFC社との事業提携を通じて、ホーチミン市1区にフラッグシップ店(旗艦店)をオープンした。

　国内初となるフランクミュラーの旗艦店は、同市中心部の1区ベンゲー街区レロイ(Le Loi)通り15番地に立地。同社のニコラス・ルダースCEOは以前、メディアの取材に対し、「他のブランドが独自の店舗を展開する中、フランクミュラーは引き続き流通パートナーへの信頼を置いている。他ブランドが撤退するたびに、我々はその市場に参入して空いた穴を埋めることができる」と語っていた。

　同社にとって、フランスやドイツ、イタリアは安定した既存市場となっているが、今後最も潜在力を秘めた市場として中国と米国があり、同社はベトナムを含む東南アジア市場の開拓にも強い意欲を示している。

　ベトナムにおける同ブランドの独占販売代理店となったDAFC社のジャクリーン・タオ・ティエン・グエンCEOは、ホーチミン市に旗艦店をオープンした後は、ハノイ市の高級腕時計愛好家にも同ブランドの商品を紹介していきたいとした。

　フランクミュラーは、時計師フランク・ミュラー氏とジュエラーのヴァルタン・シルマケス氏によって1991年にスイス・ジュネーブで創業された。創造性あふれる唯一無二のデザインが世界中で高く評価されており、創業からわずか20年足らずで世界のトップブランドの座まで上り詰めた。

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