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- ベトナム進出30周年、工場拡張へ
- 世界有数の先進的なコーヒー加工拠点
- ベトナム産コーヒーの付加価値向上に寄与
スイス食品大手ネスレ(Nestle)はこのほど、ベトナム進出30周年を記念し、東南部地方ドンナイ省にあるネスレ・チアン工場の拡張に向けて約1兆9000億VND(約103億円)を追加投資することを発表した。
今回の追加投資により、2024年~2025年のチアン工場への投資総額は4兆3000億VND(約230億円)を超える見込みだ。同工場は、同社にとって世界有数の先進的なコーヒー加工拠点の一つで、ベトナム産コーヒーの付加価値向上と輸出拡大に寄与している。
子会社ネスレ・ベトナム(Nestle Vietnam)のビヌ・ジャコブ(Binu Jacob)社長は式典で、「今回の投資はベトナム経済の成長の可能性に対する強い信頼の表れで、今後も人材開発、技術革新、グリーン成長、デジタル化の推進を通じて、持続可能な発展に貢献したい」と語った。
同社は現在、ベトナム国内に4か所の工場を構え、約2300人の従業員を擁する。「共通価値の創造」を理念とする各種取り組みを展開しており、中でも注目されるのは、持続可能な農業支援プログラム「ネスカフェ・プラン(NESCAFE Plan)」で、これまでに2万1000世帯以上のコーヒー農家が支援対象となっている。
また、子どもの健康促進と身体活動を支援する「アクティブ・ベトナム」や、農村の女性を対象とした栄養・収入向上支援プログラムなど、社会貢献活動にも力を入れている。
環境対策においても、リサイクル可能なパッケージの導入やプラスチック使用削減など、循環型経済の実現を目指す先進的な取り組みを展開。2015年以降、すべての工場で「埋立廃棄物ゼロ」を達成している。