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こんにちは!
雨が止まない12月をいかがお過ごしでしょうか??
2017年の更新は3回ということになりました。
「少なくない?」と聞かれて、「更新回数に意味があるのかい?」と答え、
「毎日、意味まみれの社会に生きてて、これ以上必要かい?その意味は君をちゃんと幸せにしたのかい?ただ、それはそもそも意味だったのかも誰にもわからないのかもしれない。それも少し窮屈だけれども。」
と読んだことないけど、語尾をふわっとさせて煙を巻く村上春樹風言い訳もいよいよ通用しない位、遠い場所に来た感覚がします。
ちょっと村上春樹風の感覚を掴めてきた感じの余韻を残しながら、私はずっとここ最近、リサーチばかりしていました。
ターゲットはタイ国、バンコク。
今回は、研究所という名前に相応しい社会性に溢れたレポートです(最初だけ)。
おそとの呑み先進国のバンコクが、どんどん衰退してるとの噂が広まっています。アセアン各国にとっての大人の階段への通過儀礼、一度はかかると言われる、シンガみたいになったら上がりじゃない?病にかかってるとの噂もあり、丁度そこに寄せてきてるベトナムの参考にもなるかという想いもあり。
先日、調査で友人を訪ねにバンコクに行った際、オシャンティなおそと呑みをしていた時、衝撃的な言葉がありました。
「タイ人はぶっちゃけ、ベトナムをおっかないと思ってるよ・・・。」
タイって、先進国とアジア新興国のいいとこ取り、物価安いし、タイ飯、日食旨いし、昼夜反則ばりに楽しいし。人も微笑みの国だし、親日だし、世界中どこ行くのも安いし。どんだけ政情不安定になろうが外資が逃げない場力の強さ、一度もアジアで侵略された歴史がない物語性。
ASEANトップグループのセンターをいつもシンガやKLと争ってるタイと、姉妹グループ(ベト、ラオ、カンボ、ミャンマー)の絶対的センターだが、上位グループと兼務で忙殺されてるベトナム。
どこをどうとっても、タイがベトナムを恐れることなどないはず・・・。
それなのに・・・、ということで数少ないタイ在住の日本人とタイ人の友だちにリサーチしてきたところ、タイ人は確かにちょろっとベトナムにビビっている証言が幾つか出てきました!(あくまで私見です)
タイはムエタイなどで立ち技最強、肘は人間のダイヤモンド、痛い、強い!というイメージがありますが、歴史的にはパワー(戦争)で国を守ってきたというより、インテリジェンス(戦略的外交)ガチンコ勝負で国を守ってきたらしいです。
イメージと違い、しなやか知性での戦いにめっぽう強く、戦闘じゃなく、いかにして国の独立を維持しながら列強と付き合うか?がめちゃめちゃうまかったのがタイ王国。全然イメージできないですが、実はタイは能ある鷹はツメ隠しのストラテジスト、 インテリジェンスモンスター なのです!
そんなタイ側から見ると、隣のベトナムは、ずっと中国に侵略されて、何代繰り返しても諦めず戦い、その後またフランスや日本などの列強が来ても、また諦めずに戦い続け、第二次世界大戦後、朝鮮半島の様に国が二つに割られても、それでも諦めず戦い続け、ついに独立を勝ち取る!という物語は、タフで絶対諦めないし、いつでも、どこでも、だれとでも戦闘慣れしてる、ハイパーな戦闘民族に映るらしいです!
猪木どころじゃありません、国民全員がスーパーサイヤ人!みたいな感じでしょうか。
インテリジェンスモンスターから見ると、全くの対極なのでしょう。
それに加えて地域一番乗りで資本主義陣営に入らず独立し、その後隣国が続いたので、その辺も未知な感じで、自分達とは違うんだろなーという雰囲気が増したとか・・・。
「タイ人とはどういう人?」という質問に対して、いろんな答えがあるものの、皆が納得する回答としては「ベトナム人じゃないヒト。」という例えがある程らしいです。それ位近くて、くっそ遠いイメージを持ってるみたいです。(どこも隣国は同じですねー)
さらに加えて、最近だと、全然勝ってると思ってた経済も、ベトナム経済が跳ね伸び(タイ側視点)で、自分たちのポジションが揺らいでるおっかなさも加えての。
「ベトナム投資してー、けどなんかおっかね~」というのがタイ人経営者の本音らしいです。
元々強いはず + 自分たちが勝ってた経済もヤバイ? + 投資したいけどどーしよ?
= 何かおっかない
これがインテリジェンスモンスター側から見た、我々戦闘民族の現状なのです!!
ここで一つの仮説が確信に変わりました!
向こうのおそと呑みは、完全にこっちにちびってると(大歪曲)!
強く優しく誇り高き戦闘民族の我々のおそと呑みが、インテリジェンスなだけのおそと呑みに負けていいはずありません。
どんどんタイからローカル屋台がなくなってるのであれば、こちらで増やせばいいじゃないかと。
こっちにタイ料理人を増やし、タイ料理屋台を増やしてしまえば、ベトナム人の若者も喜ぶし、タイからの来越も増えるし、文化として世界の料理がおそとで食べれる!
もー、ステキ過ぎる。
今は、ベト料理、日本料理が多いですが、そこに第三勢力としてタイ料理をおそとへ積極誘致、その後ラーメン屋、ソバ屋と日食が細分化した様に、カオマンガイ屋、ソムタム屋、カオソーイ屋が増えれば完璧、9個目の わが国の世界遺産 もさほど難しくありません。
ベトナムの次の世界遺産は、 「世界のごはん、おそと呑み」
ベトナムの観光局に伝えたい!
誰か観光局紹介して欲しいー!
ということで、まずは最近実はプチブームな おそと呑みタイ料理屋さん に行ってきました。
場所は448 チュオンサ(Tr??ng Sa)、そうです!
以前に マツコがいるお鍋 でも取材した通りと同じです。
もー、いろいろなおそと呑みが川沿いに並んでるのは爽快です。
おそと呑みのドンコイ通り!と言っても過言じゃありません。
そこにかわいいぞうさんのマークがでん!とあるお店が シンダット・タイ(Sindat Thai) です。
店は二階建てで、上の席はおそとのみ練習生ばかりで満席でしたが、幸いなことに下の席は空いていたので迷わず下へ。
ウイスキーとビーフジャーキーは持参で、 タイビール・ビアチャン を呑みながら、オーダー後しばし川沿いの道でぼーっとします。
やはり、ここの一番の醍醐味は、横断するのが怖いくらいのスピードで爆走するバイクを見ながら、風やホコリを全身で感じること。ベトナムに居るとバイクの風が本気で心地よく、危ないという感情がどんどん薄れていく自分に気づきます。きっとおそと呑みジャンキーの初期症状でしょうが、それでも止められないのがおそと呑み。その際にしか喜びはありません。そこにビアチャンが混ざるとまさしく国境崩壊。 ホイクアン とチュオンサが混ざり合った感覚、天使と悪魔は名前が違うだけ、タイのカオマンガイも、ベトナムのコムガーも同じチキンライス!名前が違うだけじゃないか!と、叫びたくなります。
結局、戦闘民族も、インテリジェンス民族も、入口は違っても、出口でカンパイしたら同じじゃないのか?そーに違いない!という、前半を完全否定する発言が生まれて、早朝から飲みながら、中野の居酒屋で世界を動かす話をアテに呑んでるおじさんの気持ちともシンクロ率100%。同時に、ここまでくると最初飲めなかったファンタ真緑味も、マジで美味に感じます。(何味かは最後までわからず・・・)
タイ飯も普通にいけます。
タイ料理で大好きなソムタム(青いパパイヤサラダ)とカオニャオ(もち米)も勿論タイで食べるよりは弱いですが、ベトナムにある屋根付きタイ料理屋に比べても遜色ありません。
何度も言ってますが、大事なのはふわっとした雰囲気とイメージを味わうこと、その基本から絶対に目をそらさないこと。
我々はただ味覚だけに逃げるようなダサい大人になる為に生まれてきたわけじゃありません。
そしてパッタイ(焼きそば)も全然いける!
間違いなくおそとという完全無欠の、政府非承認中毒一直線スパイスのお陰でしょうが、幸せな気分に浸れます。
ホーチミンには既に少ないスラム街、タイの クロントイスラム街 の中で食べたパッタイの味に近いかも。サルと一緒に子どもがスパーリングしたり、縄跳びしてる風景が瞼に浮かんできます。
もうベトナムのおそとでタイ料理が食べれれば、タイに行かなくてもいいんじゃないか?極論すると、タイ自体もいらないんじゃないか??と、問いがどんどん攻撃的になってきます。
最後はタイスキ!と思い、鍋をオーダー。
これは僕の知ってるタイスキじゃ全然なかったですが、ま、最後で、おまけでベトナム鍋がでてきたと思えばラッキーという感じでした。
「世界のごはん、おそと呑み」は、まずはタイ料理屋台誘致から。
皆さんも我々戦闘民族のおそと呑み、業界用語で言うと、おそと呑み先進国!のプライドと優位性を持って、今後もホコリとぬるい風を感じて、生きていきましょう!
~今回の研究成果~
1、タイ料理でも、ベトナム料理でも、おそとで呑んだら、みんなともだち。
2、ビアチャンとサイゴンスペシャル、意外と似てる、どっちも薄美味しい。
今回行ったお店はこちら >> Sindat Thai
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