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[コラム]

【第16回】いかに安く泊まるか<番外編>安宿交渉術

2016/10/06 08:50 JST更新

シンチャオ、カックバン。
みなさん、こんにちは。
ハノイからホーチミンまでのバイク縦断やり遂げたD吉村です!

涙でホーチミンが見えない!
興奮と感動も覚めないうちに、Dは日本へ帰国し、日本の大学生活に復帰。
自動販売機やコンビニにカルチャーショックを受けている真っ最中です。
 
ベトナム縦断記は終わってしまったのですが、今回は<番外編>ということで、旅に費やした21日間(3週間)のうち17日間を 安宿(Nhà ngh?=ニャーギー、いわゆるゲストハウス) で寝泊りしたので、その経験で学んだことを紹介しようと思います。
 
題して・・・

 
それではいってみよー!
 

ベトナムで安宿ってどのくらいで泊まれるの?

まず、質問です。
 
もし日本人のあなたが、ベトナムの安宿に泊まるとき、どのくらいの料金で1泊できると思いますか?
 
1000円?
 
それとも2000円?
 
通常であれば・・・
 
エアコンなしなら 10万VND(460円)
エアコン付きなら 15万VND(690円)
 
これくらいでいけます。
 
 
 
しかーし!!
 
あなたが外国人だということもあり、大体のオーナーさんは、最初高い料金を言ってきます。
だいたい、 20万VND~50万VND(920円~2300円) といったところ。
かなり上乗せしてきます。
 
 
大幅に吹っかけているなと思うところはすぐ立ち去りましょう。
探せば安いところは他にもあります。
ベトナムでは値段設定などをきちんとしていない安宿も多いので、「値段下げてください」と交渉すると、思いのほか簡単に下げてくれるものです。
 
実際、僕が今回の縦断で泊まった宿の1泊の料金は、ほとんどが10万VND(460円)でした。
僕が特別ケチというわけではありません。
これでも、ベトナム人には「まだ高いよ」といわれました・・・。
 
ちなみに、みなさん、最高額と最低額、聞きたいですか?
宿泊条件として「1人、1泊のみ(もちろん素泊まり)、翌朝7時出発、エアコンなし、扇風機のみ」と伝えた場合です。
 
最高価格は・・・・
場所:ホーチミン市(サイゴン)
料金:20万VND(920円)
まあ、ベトナム最大の都市ですから、妥当な線だと思います。
 
そして、最低価格は・・・・
場所:メコンデルタ地方 ロンアン省 タンアン市
価格:8万VND(370円)
泥だらけになった僕のバイクを洗ってくれたり して、本当にいい宿でした。
おばちゃんありがとう~
 
といった具合で、その地方の物価水準や発展度合いなどにより差があります。
例えば、 世界遺産の町ホイアンに行ったとき は、観光地化され過ぎていてなかなか「Nhà ngh?(ニャーギー)」の看板を見つけることができず、結局、看板に「Homestay」と書かれた宿に泊まりました。
大家さんは英語が話せて、部屋はクーラー付きの結構良い宿でした。
そこでは最初、40万VND(1840円)だと言われ、心の中で(ホテル並みじゃん、ふざけんな)と思いましたが、交渉に交渉を重ね、結局15万VND(690円)にしてくれました。
ホイアンの宿の様子はこちら

シャンデリアみたいになっているのは蚊帳です

シャワールームは結構広い

アメニティも揃ってる
ちょっと、っていうか、かなりレベルの高い宿でした。
エアコンがあるのが嬉し過ぎて、全開にしたまま寝てしまったので、翌朝喉の調子が絶不調だったのが、甘酸っぱい思い出です・・・。
 

安宿交渉術!

さて、D吉村がこの縦断旅で学んだ安宿での交渉の極意とは・・・
 
キーワードはこの3つ!
(1) 目標額をキチンと決めましょう。
(2) 根気強く探しましょう。
(3) 拝み倒すのは最後の手。

それでは、順を追って説明していきますね。
 

(1) 目標額をキチンと決めましょう。

まず、交渉に入る前に頭の中で「○○万VND」という目標額を決めます。
そして、 「この金額まで下げてくれなければここには泊まらない」 という意思を最後まで崩さずに話を進めます。
大家さん側も空室にしておくよりは、誰かを泊めたほうがいい。
いつくるかわからない次の客を待つよりはと、目の前の客で妥協することも多いのです。
例えば、
「俺は15万VNDになるまでは泊まらない、うん、絶対に泊まらない」
このように交渉の前に決めてしまうのです。
そのほうが、値段交渉がスムーズに進みます。
こちらが宿の示した価格に渋っていると、たいていむこうから「じゃあいくらなら大丈夫なの?」と言ってきます。
そこですかさず、「15万VND」というと、最初は「それはだめだよ~」と言いますが、 何度も笑顔 でお願いすると、OKしてくれます。
(くれぐれも笑顔ですよ!)
僕の場合はいつも、10万VNDでごり押ししてました。
ある宿に行ったとき、「この辺は20万VNDが普通だし、それ以外はないよ」と宿の人に言われましたが、そこを後にして他の宿で交渉したところ、16万VND(約740円)になりました。
16万VNDはちょっと高いとも思いましたが、雨が降っていたのでそのときは妥協。
ホーチミン市を除けばだいたい10万VND~15万VND(約460~690円)でおさまっています。
僕の経験から言えば、15万VND以上が「ふつう」だと言っているヤツは、嘘をついているといっても過言ではないです。

宿に案内してくれたおばちゃん
 

(2) 根気強く探しましょう。

10万VND(460円)と目標額を決めても、なかなかそう簡単には見つかりません。
あまりしつこく交渉すると、逆に出て行ってくれと怒られることもあります。
そういう場合は本当に、10万VNDは安すぎるぐらいいい部屋なんだと思います。
10万VNDレベルの宿はごろごろあるわけではないので、2~3軒回った程度では見つかりません。
どうしても安いところに泊まりたいというときは、 最低でも5軒くらい探した方が良い かなと思います。
僕の縦断の旅では、一番多いときで8軒回りました。
そのときは、ずっと25万VND(1150円)ぐらいの宿が続いていたのですが、ようやく8軒目で9万VND(410円)の部屋を見つけることができました。
根気強く探す、これも大事です。
僕が17か所で宿泊して1回あたり回った軒数の最多が8軒ですから、8軒回ればたいがい見つかると考えていいかもしれません。

 

(3) 拝み倒すのは最後の手。

「お願いします!」と手を合わせてその大家さんに必死に頼むのは最後の最後の手 にしましょう。
但し、その手が通じる人と通じない人もいます。
通じない人に当たったら、もう諦めるしかありません。
すぐ次の宿に行きましょう。
僕はだいたい、12万VNDと言われたときに、拝み倒して10万VNDまで下げてもらいました。
20万VNDから一気に半額に「お願い」と手を合わせられても困るのでしょうが、 あと一歩というお願いなら応じてもらえる可能性が高い です。
でも、この手が通じる人なのか通じない人なのか、自分で相手を見極めるしかありません。
がんばってください!
 
以上、 ~D吉村が説く~ Nhà Ngh?価格交渉術 でした!
 
まあ、本当ならあらかじめ調べて宿を予約しておくのがベストなんでしょうが、行き当たりばったりの旅をするときはそうもいきません。
お金に余裕がない、宿にはなるべくお金をかけたくないという方、ぜひ参考にしてください。
この記事が、みなさまのお役に立てれば幸いです!
 
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もまた番外編を書くかもしれないので、乞うご期待!
 

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