[コラム]
「何ができるか考え実現することが大切」沼尻卓さん/営業統括
2016/08/22 09:05 JST更新
ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。
2015年12月よりベトナムで勤務している 沼尻卓(すぐる)さん です。
日本では公認会計士となり、エリート街道まっしぐらだった矢先に決意したベトナム転職。人生を掛けたキャリアチェンジの動機は何だったのでしょうか。
日本では公認会計士として活躍
―― 本日はインタビューを受けて頂きありがとうございます。早速ですが自己紹介からお願いします。
沼尻: エボラブルアジアのグループ会社
SBC(Solution Business Consultancy) の営業責任者をしております沼尻卓と申します。
―― 沼尻さんベトナムに来られる以前、日本でどういったお仕事をされていたのですか?
沼尻: 学生時代に会計の勉強をしていたことから、新卒で大手監査法人に入り、公認会計士をしていました。入社当初はやっと勉強したことを活かせると思い、ワクワクしていました。
監査業務はクライアントのもとにチームを組みます。私の場合、1番少ないところだと4~5人、多いところだと20人ほどになります。業界も一つではなく、複数の業界のお客様を担当していました。
全体のメンバー構成を言うと、パートナーと呼ばれるトップ層が4人、その下に現場を仕切る責任者である主任(シニアマネージャー)、さらに、マネージャー、シニアスタッフ、スタッフといった各階層のメンバーがいます。
仕事は楽しかったですね。業界的には閑散期と繁忙期がはっきりしていて、メリハリのある仕事なので、休暇は一気に14日連続で取れたりします。
約束されていたはずのキャリア、どうして転職?
―― 順風満帆だったようですが、どうして転職を決意されたのでしょうか?
沼尻: 例えばですが、監査法人のポジションを野球で例えると、審判だと思っています。監査の仕事を簡単に言うと、クライアントが作成した財務諸表を第三者の立場から客観的に正しいかどうかジャッジをするという仕事です。
社会的責任はとても重く、やりがいのある仕事だと思いますが、監査を通じていろいろなクライアントと関わっている中で、クライアントが行った結果をジャッジするのではなく、
自分自身も「プレイヤーとして新しいことに挑戦していきたい」 という思いが強くなり、転職を決意しました。
プレイヤー側になると決めてからは、日本国内で転職活動を始めました。もともと海外で働くことに興味があったわけではなく、英語も全く話せなかったので、海外という選択肢は当初全くありませんでしたが、ある時
「国内にこだわる必要はないな」 と、ふと思うようになりました。
それからすぐに海外のことを調べ始めて、日本のような先進国より、はるかに変化の多い東南アジアの方が面白そうだと思いました。
―― なるほど、ちなみにベトナムに惹かれた理由とは?
沼尻: ベトナムで働いている方の記事などをよく目にしていて、
働いている人も国も活気があるという点に惹かれました。 実際に旅行に来てみて「なるほど!」と思いました。
語学の壁を感じフィリピンへ留学
沼尻: ベトナムで働こうと決意した私でしたが、英語を聞き取ることも話すこともできませんでした。さすがにこのレベルで海外に行っても活動範囲が限定されてしまうと思い、マンツーマンの授業が多いフィリピンに留学することに決めました。
語学学校へ行くと当然英語で挨拶するじゃないですか? 最初は、自分がハローと英語で挨拶することすら違和感でしかなくて。
その学校では毎週金曜にプレゼンテーションをする授業があって、英語を話すことに慣れるためになるべく挑戦しました。一般の英語を勉強するだけではなく、学校内には元営業マンの先生もいて、ビジネスの場で使うような英語術も教えてもらいました。
3か月の留学を経て、いざホーチミンへ
沼尻:こうして、フィリピンの語学学校を卒業して、
fest というレストランの予約検索サイト運営会社に就職し、営業として仕事をすることになりました。当たり前ですが、前職と同様、お客様とコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことがとても重要だと感じています。
現在は、SBCに移り、営業の取りまとめのポジションについています。ウェブサイトの制作、リニューアルや動画制作、デザイン、SNS運用を通じて、クライアントのマーケティングをお手伝いする会社です。
例えば、お客様がレストランであれば、Facebookページの運用やメニューのリニューアル提案、店舗・料理の紹介動画制作などをワンストップで提供しています。
それ以外にも、検索エンジン最適化(SEO)やネットワーク構築、勤怠管理システム、人事コンサルティングといったサービスも提供可能です。
こういったワンストップサービスが提供できる理由は、親会社であるエボラブルアジアからノウハウを受け継いだことが大きいです。
将来にやりたいこと
―― ベトナムでのチャレンジが始まったばかりの沼尻さんですが、将来やりたいことは何かありますか?
沼尻: 正直、まだあまり期間が経っていないので、なんとも言えませんが・・・。ベトナムに来て思うのは、どこで働くかというのもそうですが、
結局自分はそこで何ができるのかを考えて、確実に実現していくことが大切だと感じています。
環境が変わったことに満足して、それで終わってしまったら意味がないですからね。私はまだベトナムに来て何も成し遂げていないので、まずはSBCがお客様に貢献できる機会を増やしていきたいと思っています。
―― なるほど、これからの沼尻さんのご活躍を期待します。本日は有難う御座いました!
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