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[コラム]

「海外に出て後悔する人はいない」中山しのぶさん/旅行会社勤務

2016/07/25 09:31 JST更新

ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。今回は、ベトナムでバリバリで働く女性 中山しのぶさん の登場です。

麗しい容姿の内に、海外に対する強い思いを秘めていたという彼女。ある使命感を持って日々働いています。海外で働くことだけでなく、結婚に対するの考え方についても語っていただきました。
 

現地化目指し一つ一つの行動の理由を説明

―― 早速ですが、自己紹介をお願いします!
 
中山: はい、中山しのぶと申します。現在(インタビュー時点)28歳で、ベトナムへ来て既に1年半が過ぎました。好きなものは運動と食べることです!
 
―― 確かに以前お会いした時も、モリモリ食べていましたね! 現在の仕事内容を具体的に伺ってもよろしいですか?
 
中山: 旅行会社に勤務しています。一時帰国を希望される方、ご家族が日本から来る方など、ベトナム在住者のお客様の航空券やホテルの手配を主に担当しています。また 最終的に現地化できることを目標 にローカルスタッフのトレーニングも行っています。お客様は日本人の方が多く、日本同様のサービスを求めていらっしゃいます。そのサービスを提供できるように、スタッフ一同団結して頑張っています。
 
―― 仕事をされる中で工夫されていることはありますか?
 
中山: 異文化理解から共通認識まで持っていけるよう、 ローカルスタッフに行動に移してほしいことをマニュアル化し、その一つ一つの行動に対して理由もしっかりと説明しています。 育った環境や背景が日本人とは全く異なるので、理由を説明しないと根本的に理解してくれないと思うんですよね。理由もわからぬまま頭ごなしに指示されると、彼らの中にはやらされている感が生じてしまいます。あとは、私が個人的に思ったこと、顧客目線で見た時に気付いたことは、何でも伝えるようにしています。
 
―― 日本の常識は海外の非常識ということもありますよね。
  

180度考えが変わり、全然違う価値観が形成された

―― そもそもどのようなきっかけで、ベトナムで働くことになったんでしょうか?
 
中山: 日本でも今と同じ業界で働いていました。5年間同じ職場で働いているうちに、自分の中に 海外で働きたい という気持ちがあることを再確認したんです。そんな時にちょうど海外赴任の募集があって、試験を受けて合格することができました。思い切って挑戦して、ベトナムに来ることができて良かったです。

―― そもそも旅行業をやろうと思ったのはどうしてですか?
 
中山: もともと海外が好きだったのと、 学生時代に海外に行った時、180度考え方が変わって、全く違う価値観が自分の中に形成されたんです。 それで、他のみなさんが同じような体験をするお手伝いをしたいと思ったのが一番強い動機です。
 
―― 学生時代はどのような体験をされましたか?
 
中山: 中学生の時、修学旅行でニュージーランドに行く機会がありました。私にとって初めての海外でした。現地の人々の考え方などすべてが日本人と全く違うことに気づき、そういう異文化体験が面白いと思ったので、その後大学時代にグアムでインターンシップをするなど、いろいろなところに足を運びました。
 
―― 僕も中国に留学で行った時に、現地の人たちにメンタルをボコボコにされて、考え方が生まれ変わりましたので、非常に共感します。 「海外で一番違う!」と思ったのはどういうことですか?
 
中山: 一言で表すと、 全部違いますよね! でもそれが刺激的で楽しいです。言語も考え方も行動も全て違いますので、大変なこともたくさんありますが、その中で同じ目標に向かって団結して頑張って、みんなで目標を達成できた時は何にも変えがたい感動があります。
また、海外との違いを感じると同時に、日本人の礼儀正しさや、規律遵守の姿勢は素晴らしいものだなということも再認識します。ベトナム人スタッフの中にも、日本人のそういった所が好きと言ってくれる人は多いです。改めて、私も日本人として恥ずかしくないような行動をとろうと身が引き締まります。

 

日本への外国人誘致にも力を入れたい

―― 中山さんが将来やりたいことを教えてください。
 
中山: まずは、 今の支店をお客様に気に入っていただき、注目される支店に育てること。 そのために弛まず日々努力しています。ベトナム人スタッフにも、お客様に支持されることにやりがいを感じて欲しいと思っています。そして、今の支店が成熟したら、 日本に帰国して外国人誘致に力を入れたい ですね。外国人が日本のどこに興味を持つのかを考えるとワクワクするんです!
 
―― 「日本人を海外へ、外国人を日本を含めた海外へ」の流れを作ろうとしている弊社のビジョンにも通じることがあります。 実際に日本に流れる外国人が増えたら日本社会はどうなると思いますか?
 
中山: 外国人にとってより住みやすい国になるかもしれないですね。今はまだ標識などの英語表記が少なかったり、不便なことも多いですが、外国人の数が増えれば過ごしやすい環境整備は不可避だと思います。
しかも、 今ベトナム人の訪日者数は過去と比較しても激増している ので、将来的にベトナム語表記も増えたりするかもしれませんね。
もし日本のあらゆるところに外国語表記が増えたら、日本人の外国語に対する壁はなくなるかもしれませんよ。外国人が隣にいる世界になるので、今より面白い日本になるかなと。
 
―― そのような世界を一緒に創り上げていきましょう! 話はがらっと変わりますが、休日は何をされていますか?
 
中山: 休みの日は、旅行! なんといっても旅行会社に勤めていますから。旅行のセールスをする上で、経験が一番大事になると思います。旅先での感動をお客様に伝えるためにも、自分で足を運び、たくさん吸収しています!
 
―― 僕も旅行が好きです。中山さんのおススメ旅行先を教えてください。
 
中山: 最近私が行った場所だと、セブ島が感動しました! 魚やサンゴ礁が溢れるカラフルな海の中を、ジンベイザメやウミガメと泳げて、まるで水族館の中にいるようでした。どこまでも広がる青い空、澄んだ海、とても素敵でしたよ。そして、ウミガメは本当に可愛い!

―― それは感動的ですね。僕も行ってみたいです。
 

海外は躊躇することなく絶対来た方がいい

―― 女性にとってはセンシティブな話題になりますが、結婚はどうされるのですか?
 
中山: 女性ならこの話題、かなり気になりますよね。実は私も悩みましたよ、いっぱい。このまま日本に居たら付き合ってる彼と結婚するかもしれない、でも自分は海外で働きたい。どちらを選択しても後悔するかもしれないと思いました。でも、私の場合は恋人が応援してくれる人だったので、やりたいことがあればやったらいいと言ってくれて。それが決め手になり、海外行きを決断しました。
どういう道を選ぶかは人それぞれだと思いますが、何事も やりたいことは考えすぎずに、早いうちから挑戦したらいい と思います!

―― 挑戦したからこそ言える考え、参考になります。現地に来てみて初めて見える世界観もあるので、あれこれ考えすぎるのも良くないかもしれません。 中山さん、最後に読者へメッセージをお願いします!
 
中山: 海外は躊躇することなく絶対来た方がいいです! 来て後悔する人はいないと思います。 働きたいなら働けばいいと思うし、仕事も頑張って欲しいし、プライベートでも海外に来たら全力でやれば、日本とは全く違う世界が見えて楽しいです。 新しい働き方や遊び方を見つけられるかもしれません。
 
―― 仕事観や結婚観をお話し頂きありがとうございました! 中山さんのような女性が海外で活躍されることを楽しみにしています。
 

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