[コラム]
【第12回】ホーチミンの分譲マンション市場の状況
2016/07/07 08:46 JST更新
皆さま、こんにちは!!
ベトナムはホーチミン市の賃貸・売買不動産を取り扱う エヌアセットベトナム の西村です。
長らく間が空いてしまいましたが、今回は改めてホーチミン市の分譲マンション(コンドミニアム)の市場、販売状況について、具体的な案件を絡めながら解説したいと思います。
不動産市場は回復傾向
全体的にみると、不動産業界は昨年から景気が上向いています。特に、ホーチミン市の回復が顕著で、コンドミニアムの販売価格は上昇傾向にあり、賃貸市場もオフィス・住宅共に稼働率が極めて高く、強気な価格を提示する傾向にあります。
現地駐在員の方ですと、今年はオフィスや住宅の賃貸契約更新のタイミングで、為替レートの見直しに加えて、賃料の値上げを打診されたケースが多いのではないかと推察しております。私たちが取り扱っている物件でも、値上げを打診する貸主が例年よりも多くなっています。
この背景を裏付けるニュースが、ベトジョーニュースからも配信されています。
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上級管理職の平均月給、前年同期比+53%上昇―不動産業界が最高
不動産業界の中で特に今活気があるのは、コンドミニアムの販売員スタッフで、どの販売代理店も優秀な販売スタッフを随時募集しています。給与体系の多くは歩合制となっていますが、ホーチミン市の販売状況を考えると、優秀な販売員は平均給与の10倍以上のコミッションを獲得するケースも多数あるようです。コンドミニアム販売イベントなどに顔をだすと、目をギラギラさせた若者がたくさんいます。このような状況を目の当たりにすると、市場が極めて盛り上がっているのが肌で感じられます。
コンドミニアム販売イベントの様子
魅力的なプロジェクトが市場を牽引
なぜ、ホーチミン市でこのような盛り上がりをみせているのかというと、住宅法改正により外国人への不動産投資規制の一部が緩和された影響が少なからずあるとは思いますが、私自身は
魅力的なコンドミニアムのプロジェクトが市場に出てきたことが最も大きな要因 だと感じています。
地下鉄1号線の工事が開始され、そのインフラ沿いに立地するコンドミニアム案件が多数発表されていることや、このあと紹介するベトナムの最大手デベロッパー
ビングループ[VIC] による一連の「ビンホーム(Vinhomes)」ブランド住宅エリア開発計画など、これまで市場に供給されていたコンドミニアムとは一線を画するようなプロジェクトが相次いで登場しています。
直近で最も話題なのは、やはり
日本人街と呼ばれている1区レタントン通りから徒歩圏内の、「ビンホームズ・ゴールデンリバー(Vinhomes Golden River)」案件 です。6月中旬までに販売されているのは最も北側エリアにある「アクア(Aqua)」4棟のみですが、販売好調なため、近々にも住宅区中心エリアの「ラクサリー(Luxury)」6棟の販売も開始されます。
「ビンホームズ・ゴールデンリバー」は、ドンコイ通りやグエンフエ通りなどの中心地から1km圏内で、地下鉄1号線の3駅目が開発エリア内にできるということが最大のセールスポイントです。物件からの景観にもよりますが、価格はおおよそ1m2当たり3500USD(約36万円)からとなっています。
このような魅力的なコンドミニアムのプロジェクトが他にも幾つかあり、その多くが2017年から2018年に掛けての竣工を予定しています。
次回は「ビンホームズ・ゴールデンリバー」の「ラクサリー」棟の販売状況(価格や戸数、間取り)などを販売のタイミングに合わせてレポートしたいと思います。
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