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[コラム]

【SAISHOKU KENVI★才色兼備】トゥー・ハーさん/現役大学生

2016/04/04 08:40 JST更新

ベトナムで働く日本人を紹介している本コラム。今回は趣向を変えて、 「SAISHOKU KENVI と題し、ベトナム国内で活躍する 「才色兼備なベトナム女性」 に、仕事に対する価値観や将来の夢などをインタビューしました。ベトナム人と一緒に仕事をする上で役立つヒントが見つかるかもしれません。

まずは、これから日系企業に勤めるエマ・ワトソン似の トゥー・ハー(Thu Hà)さん。 ベトナム語・日本語・英語の3か国語を自由自在に話すハーさんは、将来の大きな目標を持っており、現在猛勉強中。今後ベトナム社会だけでなく、国際社会に大きく貢献をしていきたいという強い意志がインタビューを通じて伝わってきました。

物理学トップで奨学金を得て大学へ

− 本日はインタビューに応じて頂きありがとうございます。エマ・ワトソンさんですか?
 
ハー: いえ、ベトナム人のハーです!(笑) よろしくお願い致します。
 
− じゃあまずは簡単に自己紹介をお願い致します。
 
ハー:はい! 1993年生まれで、現在は FPT大学ソフトウェアエンジニアリング学科の4回生 です。
出身は メコンデルタ地方のヴィンロン省 です。ティエンザン省とヴィンロン省を結ぶ、ベトナム最大のミートゥアン橋が有名です。
 
− ありがとうございます。メコンデルタ地方は美人が多いと聞いていましたので、納得です。(笑)
 なせIT系の大学に進学をされたんですか?

 
ハー:最初はITに全く興味がなかったのですが、高校時代に物理の成績がよくて、奨学金を貰えることになりました。最初は不安でしたが、周りの人に相談をしたところ、応援してくれた人が多かったので進学することにしました。
 
− ちなみに成績はどうでしたか?
 
ハー: 物理は1位でした。
 
− だと思いました。(笑)
 また日本語がとても上手ですが、どこで勉強されたのですか?

 
ハー:大学2年の時から日本語を勉強しています。でも、大学で勉強しているだけでは日本語を話せるようにならないと思い、自分で勉強をして日本語検定試験を受けました。
そして、3年生の頃には IT企業で開発者としてインターンシップをさせてもらいました!
 
− 日本語を勉強したり、開発したりと大変ですね。
 どのようなインターンシップだったのですか?

 
ハー:進学した当初は、ソフトエンジニアとして必要な基礎から、進行プログラム、データベースなどのプロジェクト管理などを勉強していました。
でも、実際にFPTソフトウェアで開発者としてインターンをして、より実践的なスキルを身につけることができました。
 
− インプットだけではなく、しっかりアウトプットをすることが大事ですね。まだまだそういった環境が、学生にとっては少ないと思います。

 

交換留学生として半年間日本へ

− ところで、日本に行ったことはないんですか?
 
ハー: ありますよ! ベトナムでのインターンシップを終えた後に 日本の文教大学に交換留学生として半年間勉強しに行きました。 そして、ゴールデンウィークには鎌倉にも行きましたよ!
 
− スピード感もあり、そして何よりもアクティブですね! 日本では何を勉強していたんですか?
 
ハー:情報システム学科で 専門的な科目は5つ、コーディング、応用プログラミングなど を勉強していました。
あとはグラフィックデザインにも興味があったので、少し勉強しました。
 
− これからの時代に一番求められるビジネススキルの一つがプログラミングだと思います。とくにベトナムではオフショア開発が盛んなので、日本語や英語を話せるハーさんは、各社から引っ張りだこですね。
 そろそろハーさんの将来の目標について気になってきましたが、その前に日本に行った感想を教えてください!

 
ハー:私が日本に行った目的は「日本語で会話をする」ことにあったので、大学のサークルやコミュニティにできるだけ参加するようにしました。すると、たくさんの友達ができて、 渋谷、原宿、浅草 を頻繁に徘徊するようになりましたね。(笑)
また、私が行った時期が初春だったので、空港に着いた瞬間に、桜が広がっていました。それが今でも忘れられない日本の思い出です。もちろん花見もしましたよ。
ご飯はスシローによく通っていました。ちょっと笑われるかもしれませんが、ワサビが大好物なのでお寿司にワサビをいれて「もう、これ最高!」って。(笑)
 
− たくさん遊んで、食べて、最後に学ぶ。海外への留学って勉強だけじゃなくて、ちゃんと外に出てその国を感じないとダメですよね。
 ところで読者の方が気になるであろう質問をしておきたいと思います。留学中に出会った日本人男性についてどう感じましたか?

 
ハー:正直に言います。大学でのファッションは自由でカッコイイなって思いました。それぞれの個性がでていたので、少し羨ましく思いましたよ。
だって、ベトナムの大学では、できるだけみんなと同じような格好をする文化があります。例えば、ジーンズにパーカなど。それ以外の服装をすると浮いてしまうんです。だからその点は羨ましいなって本当に思いました。
でも大きなバッグを持っていたり、財布も長い財布を使っていて女性みたいだと思いました。
日本では当たり前のことなのかもしれませんが、 ベトナムでは地味な格好が受けるというか、ピンクの財布を男性が持っていたら間違いなくモテません。(笑)
 
− なるほど、それは面白いですね。確かにベトナムの大学生はみんな同じ格好をしているように思います。お洒落な人が浮くというのも分かる気がします。
 

いつも最先端にいたい

− それでは、ハーさんは将来の目標がありますか?
 
ハー: あります。以前は純粋に、ITのスキルだけでなく、言語や文化など両国間のビジネス習慣を熟知し、間に立って円滑に業務を進めていくブリッジシステムエンジニア(ブリッジSE)になりたいと考えていました。
でもブリッジSEの仕事も、会社によって全く内容が異なるんです。コミュニケーション能力や言語能力を生かしてマネジメントをするのが中心となる仕事や、開発の分析やロジックについて徹底的に自分の頭脳を駆使する仕事もあります。
私は両方のバランスが取れたブリッジSEを目指したいと考えています。
 
− 私も仕事柄多くのブリッジSEの方とお会いしますが、全くその通りだと思います。また、バランスの取れたブリッジSEは非常に少ないといった話をよく聞きます。
 
ハー:そうなんです。ブリッジSEは高い技術スキルとコミュニケーションスキルを求められるので、将来的にはそのノウハウを蓄積して、コンサルティング業も行いたいと思っています。
またグローバルな人材を目指したいので、英語と日本語もしっかり活用して仕事をしていきたいと思います。
 
− ブリッジSEになるために必要なスキルを計画通りに習得されていて、本当に脱帽です。 他の業界は今は見ていないということですか?
 
ハー:今はそうですね。でも仕事を経験していくうちに変わっていくかもしれないと思っているので、しばらくはブリッジSEを目指してまっすぐ突き進みます。
 
− なぜ、グローバルを意識されるのですか? もちろん日本でもメディアでよく取り上げられる題材なんですが。
 
ハー: いつも最先端にいたいという気持ちがあります。 ベトナムという国でくすぶっているのではなく、先進国で高度な技術を覚え、それを役立てたいと考えています。日本の商品やサービスは、世界的にも物凄い評価を得ていると思います。なので、私もそのレベルまで追いつきたいと思っています。

 
− ハーさんの活躍に期待しています!
 さて、ここからは少しプライベートな質問ですが休日は何をされていますか?

 
ハー:2週間かけて日本人にベトナム語を教えたり、メコンデルタのツアーガイドをしたりしています。日本人と関わるイベントなどにもよく参加しますよ!
 
− じゃあ、単刀直入に聞きます。なんでそんなに綺麗なんですか?
 
ハー:化粧は日本で初めてしました。日本の友達に教えてもらったのがキッカケです。今では毎日化粧をするようにしています。
あとは、体とメンタルトレーニングのためヨガに通っています。ヨガは内側から綺麗になるからオススメです。 ちなみに化粧水や乳液は日本製を愛用していますよ!
 
− 魅力的な女性は確かにヨガに通っているという人が多いですね。
 では最後に、日本の女性に向けてメッセージをお願い致します。

 
ハー:日本は独身でも生活ができるというイメージを持っています。でも、ベトナムの一部の家庭では結婚をして家族を作らなければ生活ができないこともあります。
なので若いうちに結婚をして、共働きをするというのが当たり前です。中には将来働きたくないという理由で結婚する人もいますが、いつ一人になっても生きて行けるようにしっかり人生経験を積むことが大切だと思っています。
それはベトナムでも日本でも関係なく、自分自身の心の問題だと思っています!
それから、 皆さんがベトナムへ来る機会があれば、喜んでメコンデルタのツアーガイドをしますよ!(笑)
 
− 素敵なメッセージありがとうございます! 将来、日本で会える日を楽しみにしています!
 

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