[コラム]
【第9回】ベトナムのお散歩事情~ワンちゃんが安全に遊べる場所は?~
2016/03/17 08:30 JST更新
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海外でワンちゃんと一緒に暮らして、最初に戸惑うのはお散歩ではないでしょうか。その土地によって日本とは異なる環境があり、日本と同じように散歩するのは難しい場合があります。今回は、 グルーミングサロン Ten Ten より、 ベトナムのお散歩事情について紹介します。
日本と違うお散歩環境
ホーチミン市では雨季と乾季があり、5月から10月頃までが雨季にあたります。特に6月~9月は一時的に大雨が降る日が多く、道路が冠水することもしばしば。しかし、日中の最高気温は一年を通して30度を上回り、蒸し蒸しジメジメした日が続きます。
大雨が降った後には、ワンちゃんをお外へお散歩に連れて行ってあげたいところですが、路上には雨で流されてきたゴミが普段よりも多くなり、足をケガしてしまったり、ワンちゃんが好奇心からゴミを食べてしまった、というケースが少なくありません。
また、道路事情が良くなく、歩道のタイルが浮いてガタガタになっていたり、排水溝の蓋が割れていたりずれていたりという所もあります。
タイルが浮き上がった歩道
排水溝の蓋が割れたため、古い木の板が被せられている
晴れたら晴れたで、歩道に敷かれているタイルが炎天下で熱せられて高温になり、ワンちゃんが足の裏を火傷してしまう可能性もあります。
公園などでは、ワンちゃんが集まっているところもありますが、小型犬も大型犬もリードを付けずに自由に歩き回っていることが多く、誰が飼い主かわかりません。大型犬と小型犬では力の差が大きいため、大型犬にとっては遊びのつもりでも、小型犬にとっては大怪我になってしまったり、最悪の場合、命の危険にさらされることも。もしリードを付けていない大型犬同士が喧嘩にでもなった場合は、制止することはかなり難しく、人間も巻き込まれて大怪我を負ってしまう可能性があります。
ワンちゃんの集まる公園
また、狂犬病や混合ワクチンを接種していなかったり、ノミ、ダニの駆虫をしていない場合や皮膚病を持っていることもありますので接触には注意が必要です。
更には、ベトナムでは「排泄物を飼い主が処理する」という概念が育っていないため、他のワンちゃんの排泄物が足や体に付いてしまうということもあるでしょう。
ベトナムでは日本のようにどこでもお散歩に行ける環境ではないのが実情です。歩道だからといって歩行者優先ではなく、バイクが駐輪されていて歩くスペースがないところや、バイクが歩道に乗り上げて走って来ることは日常茶飯事で、とても危険です。
また、走っているバイクにワンちゃんが連れ去られて転売されたり、身代金目的で誘拐されるという、日本では考えられないようなことも耳にします。
安全にお散歩できるところ
では、ワンちゃんを一切外に連れて行けないかというとそういうわけではありません。 車やバイクが通行止めになっている遊歩道などは、比較的安全です。また、外国人向けのレジデンスには庭がついているところや、敷地内に公園や散策できるような遊歩道や芝生があるところが多く、基本的には住民以外の利用はできないため、お散歩にはお勧めです。
外国人向けレジデンスの遊歩道を歩くワンちゃんたち
飼い主さん同士も顔見知りなので、安心です。
木陰が多く、のんびりくつろげる
その他に、
グルーミングサロン Ten Ten では、室内ドッグランを併設しており、バイクや車の往来や天候を気にせずに、思いっきり走り回ることができます。Ten Ten利用者限定なので、狂犬病や混合ワクチン接種、ノミ・ダニ駆虫も皆さんにお願いしており、安心です。
グルーミングサロン Ten Tenのドッグラン
遊具もあるので、小さな子供も一緒に楽しめます。
子供と元気に遊ぶワンちゃん
次回は、お散歩のときにワンちゃんの足の裏が火傷してしまった、傷からばい菌が入ってしまったなどの症例について、
佐々木動物病院 の獣医師より詳しく説明します。ぜひ、参考にしてください。
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