1月5日、ホーチミン市で「ホーチミン市マラソン2020」が開催され、国内外から約9000人のランナーが参加した。ランナーの中には、義足を装着した若いベトナム人女性がいた。
(C) thanhnien |
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「かつては500mも歩ければ良いほうでした。でも今はその10倍もの距離を歩き切ることができ、とても幸せです」。ホーチミン市マラソン2020を終えて、義足の女性は明るく笑った。
グエン・ティ・ミン・タムさん(女性)は、南部メコンデルタ地方ドンタップ省カオライン市のティエンホズオン高校で数学を教える教師だ。タムさんは今年、義足を作ってくれた会社の招きでホーチミン市マラソン2020に初めて参加し、5kmコースに挑んだ。
片脚に義足を付けたタムさんが自信いっぱいに歩を進める姿を目にした多くのランナーや沿道の人々が、タムさんの気概とエネルギーを称賛した。そして、何百人もの歓声の中でゴールにたどり着いたタムさんは、満面の笑顔を見せた。
「自分自身に勝ち、5kmを完走できました。最高です」。タムさんは叫ぶように言った。歩くにしても走るにしても、5kmの距離であれば普通の人にとってはそれほど難しいことでもない。でも、タムさんは5kmを歩くために、たくさんのトレーニングを積まなければならなかった。
タムさんは毎日6時に起きてジムに行き、身体を鍛えた。「最初は義足が外れてしまうのが怖くてランニングマシンにも乗れませんでした。その後、ゆっくりから始めて徐々にスピードを上げられるようになりました。ここ3か月間はほぼ毎日2~3km歩いていました」とタムさん。