ホーチミン中心部のヒンドゥー教寺院と石壁に祈る人々

2016/11/27 05:24 JST配信

 マリアマン寺院の前に店を構えるヒエウさんは、「毎日数百人が参拝のためにここを訪れ、壁と対話をしています。壁からの返事を聞くことができる人もいれば、壁に頭をつけて1日中話しかけても何も聞こえない人もいるそうです」と教えてくれた。

 寺院の関係者によると、真に誠実で善良な人、そして人生に不安を抱えている人に対してのみ、壁は心を開き答えてくれるのだという。寺院の管理者であるブオン・リエムさんは、「石の壁への祈りはこの寺院で長い間行われている参拝方法です。参拝に訪れる人々は、自分の祈りを神に届けたいのです」と話す。

 リエムさんは続けて、「私の知るところでは、壁の石はタミル人を祖先に持つインド人がこの寺院を立てるために南インドの高山地域から持ってきたもので、とても神聖で神秘的なものです」と教えてくれた。

 同市3区に住むブイ・ゴック・タオさん(33歳)は、人生に挫折しそうなときはいつもここに来て祈るのだという。「私にとって、石の壁と対話をすることで心がとても落ち着きます。神の声が聞こえなくても、私の心にはかすかな心地よい音が聞こえるのです」。

 最近では、ヒンドゥー教徒に限らず多くのホーチミン市の人々がこの神聖な石の壁を訪れるようになった。特に不妊に悩む夫婦が、祝福を迎えられるよう石の壁に向かって敬虔に祈りを捧げている。

前へ   1   2   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市3区のニエウロック・ティゲー運河沿いには、ホーチミン市で最初に建てられたクメール寺院...
 ホーチミン市中心部の1区ドンズー通り66番地(66 Dong Du St., Dist.1, Ho Chi Minh City)には、同市で...
 ホーチミン市12区アンフードン街区には、日本の建築様式を取り入れた寺院「カインアン院」があり、参拝...

新着ニュース一覧

 文化スポーツ観光省傘下の体育スポーツ局は、9月に日本で開催される第20回アジア競技大会(ASIAD 20)に...
 北中部地方クアンチ省人民委員会、同地方フエ市人民委員会、およびベトナム国家鉄道グループ(Vietnam N...
 神奈川県とベトナムの相互理解の促進や交流を目的としたイベント「ベトナムフェスタin神奈川2026」が、...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 かつてベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ディン・ジエム政権下で「生き地獄」と恐れられ、多くの愛国者...
 ハノイ市、北中部地方フエ市、南中部地方ダナン市は、建国81周年(1945年9月2日~2026年9月2日)にあたる...
 レ・ホアイ・チュン外相は26日、ミャンマーを公式訪問し、首都ネピドーで同国のミン・アウン・フライン...
 国際通貨基金(IMF)は2026年4月版の「世界経済見通し(WEO)」で、ベトナムの名目国内総生産(GDP)が2030年...
 地場不動産デベロッパーのFLCグループ[FLC](FLC Group)の副会長であるマ
 南部地方タイニン省国境警備隊は、日本人をカンボジアへ不法出国させようとしたとして、ベトナム人の男...
 東北部地方トゥエンクアン省トゥアンホア村(xã Thuận Hòa、旧ハザン省ビースエン郡)で...
 東急株式会社(東京都渋谷区)とホーチミン市人民委員会傘下の工業団地開発大手
 ハノイ市で、自動運転技術を活用したスマート交通システムの実証実験が行われる。同市人民委員会は、自...
 かつて最大44機の航空機を保有していた地場不動産デベロッパーFLCグループ[FL
 東北部地方クアンニン省は26日、中央直轄市への昇格決定を機に、同省における投資決定書などの授与式を...
 三井住友銀行が出資する大手民間銀行で、消費者金融子会社が強みのVPバンク[V
トップページに戻る