大柄の米兵捕虜を少女兵が連行する様を写した写真。この写真を手にしている女性は、まさに写真の中の少女グエン・ティ・キム・ライさん(64歳)で、髪はすっかり白くなったが今も元気に暮らしている。
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ライさんは当時の様子をこう語る。「1965年9月に米軍の戦闘機の攻撃を受けた時、1機を撃墜しましたが、パイロットはパラシュートで脱出しました。仲間を探しに来た米軍のヘリコプターを男性兵士が狙い撃つと、ヘリコプターは着地して乗っていた兵士らは散開しました」
17歳だったライさんは、銃を渡されて村の民兵達と共に米兵らを探しに出た。「私はやぶの中にいる米兵を見つけましたが、大男の上に相手も銃を持っていたので恐ろしかった。でも私が気を落ち着けて、空に向かって3発威嚇射撃をすると、米兵はすぐに銃を置いて降参しました。連行して戻った時、写真を撮られたことには気が付きませんでした」とライさん。