- オーストラリア企業がAI病院建設中
- ロンアン省第3ドゥックホア工業団地
- ベトナムの医療サービス改善で重要な進歩
医療とテクノロジーの情報を中心に伝える米国の「ヘルスケアITニュース(Healthcare IT News)」によると、オーストラリアのバイオテクノロジー企業によって、ベトナム初となる人工知能(AI)を導入した病院「メドアーマー(MedArmor)」が建設中だという。
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南部メコンデルタ地方ロンアン省第3ドゥックホア工業団地に建設されるこの病院は、主にビデオ会議を通じて活動し、患者は遠隔で医師と対話できる。遠隔の脳卒中監視システムなどを備え、電子治療、オンライン相談サービスなどを提供する。
病院の設計を担当するオーストラリア企業コアエイト(Core8)によると、先進的なAIを活用して患者の健康データを収集・分析し、個別化医療を提供する。電子カルテ(EMR)システムにもAIを採り入れ、患者の健康データを分析し、予防スクリーニングや個別化医療のための詳細な情報を提供する。
コアエイトは、医療アクセスに困難を抱える国も多い中、バーチャルサービスを提供することで、困難な状況にある人々を含め多くの人が簡単に医療にアクセスできるようになり、事務手続きの簡略化によって、医師や医療スタッフは患者をより効率的に支援できるようになるとしている。
現在、世界最大となっているサウジアラビアのSEHA仮想病院では2022年だけで約48万人にサービスを提供した。ベトナムでAI病院が運営を開始すれば、ベトナムの医療サービス改善における重要な進歩を遂げることが期待される。