高齢化進むベトナム、2050年までに180万人が認知機能低下

2022/12/12 15:31 JST配信

 急速な高齢化が進む中、ベトナムでは2050年までに約180万人が認知機能の低下に悩まされる可能性があるという。2019年時点で認知機能低下の問題を抱える人の数は53万1000人だったので、3.4倍に急増することになる。

(C)vnexpress
(C)vnexpress

 これは、オーストラリアのスウィンバーン工科大学傘下の健康科学大学国立老化研究所のグエン・トゥアン・アイン准教授が、このほど開催されたベトナムにおける認知機能低下への対応に関するセミナーで述べたもの。

 アイン准教授によると、ベトナムは世界で最も急速に高齢化が進む10か国の一つで、人口に占める高齢者の比率が2022年に12%、2050年には28%へと拡大する見込み。

 しかしベトナムでは、認知症に特化した医療サービスや社会的ケアサービスがほぼ無いのが現状。なお、国内にはハノイ市ホーチミン市を中心に5省・市に、この疾患を扱う27の病院と診療所が存在している。

 ただし、ハノイ医科大学予防医学・公衆衛生学研究所が実施した調査によると、地方の医療従事者は患者の診断とケアに関する知識に乏しいことが分かっている。

[VnExpress 11:37 07/12/2022 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 アジア開発銀行(ADB)が2日に発表した年次報告書によると、医療の進歩と各国政府の努力に
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下の
 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ(Savills)によると、少子高齢化が進んでいるベトナムでは老人...

新着ニュース一覧

 華人系不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)およびVTPと密接なコネクションがあるサイゴン商業...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は17日、
 大成建設株式会社(東京都新宿区)は9月、ベトナム現地法人の大成デベロップメント・ハノイ(Taisei Devel...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 グエン・ホアン・キム・ガンさん(女性)は、姉を交通事故で失った悲しみから、「911交通救助隊」を結成...
 英国の経済専門紙「エコノミスト」の調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economi...
 ファイナンス事業や不動産開発事業、太陽光発電事業を手掛ける株式会社ロッテファイナンシャル(東京都...
 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sungroup)は、ホーチミン市人民委員会に対し、2060年までを視野...
 交通運輸省は、北部紅河デルタ地方バクニン省トゥーソン市(TP. Tu Son)のティエンソン工業団地内にドラ...
 2022年9月に大規模火災が発生し、死者32人を出した東南部地方ビンズオン省トゥアンアン市アンフー街区(...
 中国自動車大手の広州汽車集団(GAC)傘下の電気自動車(EV)メーカーである広汽埃安(AION=アイオン)は15...
 地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)傘下のバンブー航空(
 東南部地方ビンズオン省当局は、ジーアン市(TP. Di An)とバウバン郡(huyen Bau Bang)に、2つの自由貿易...
 地場企業の昇給率が2023年の+6.7%から2024年に+6.3%へと低下した一方、賞与額の増加率は+19.2%から+...
 ハノイ市疾病管制センター(CDCハノイ)は14日、若者の間で流行する「ペン捕り(bat Pen)」という危険な遊...
 「ミス・グローブ2024(Miss Globe 2024)」の決勝大会がアルバニアの首都ティラナで現地時間15日夜に開...
トップページに戻る